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日本の名湯:美容液のようなトロトロ感触 秘境の美肌温泉、山梨・奈良田温泉「白根館」

 南アルプスのふもとにある小さな集落に、1300年ほど前に第四十六代孝謙天皇の願掛けにより湧き出たという伝説が残る温泉がある。孝謙天皇の別名、奈良王にちなんで奈良田(ならだ)温泉と名付けられたという。その奈良田温泉にある日帰り温泉「白根(しらね)館」は、美容液のようなトロトロの感触が特徴の美肌温泉としてよく知られている。

 白根館の温泉は、保湿力や保温力に加えて、余分な皮脂や角質の除去や紫外線によるシミの予防が期待できると言われている。アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など肌のトラブルの緩和も期待できるので、まさに美肌温泉と言えるだろう。筆者は、芯まで温まり、湯上がりには肌がするする、すべすべになった。

 また、この温泉は天候や気温によって、透明・グリーン・白濁と色が変わる。卵の腐ったようなにおいと消毒薬のようなにおいがするが、それも日によって強さが変わる。その“不思議”も魅力の温泉だ。

 白根館は、以前は温泉旅館だったため、客室を個室休憩室とした日帰り入浴プラン(要予約)もある。食事の持ち込みも可能で、個室でゆっくりと休憩しながら温泉を楽しめるのがうれしい。

 温泉旅館だったころ、筆者が訪れた際には、ご主人が仕留めた鹿などを使ったジビエ料理が自慢だった。滋味あふれるジビエ料理に舌鼓を打って、温泉で癒やされる。そんな思い出を懐かしく感じながら、旅館を再開してくれる日がいつか訪れることを心待ちにしている。

 <プロフィル>

 朝香。モデル・美肌温泉家。慶応大卒。温泉ソムリエアンバサダーなど数々の温泉資格を持ち、日本温泉気候物理医学会など多数の学会に所属。美容効果が期待できる温泉やその効能をより引き出す入浴法を広めようと日々活動している。自治体の観光PRの監修・アドバイザーなども務める。

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