「あわづ温泉 喜多八」の女湯の内風呂。とても広く、奥には打たせ湯があり、手前には露天風呂へわたる橋がある
石川県小松市にある加賀温泉郷の一つ、開湯1300年の歴史を誇る「粟津温泉」。近くに那谷寺もあり、粟津駅まで車で約10分という利便性から、金沢観光の拠点とするのもいい。各宿それぞれ自家堀源泉を持っているのが特徴だ。なかでも「あわづ温泉 喜多八」は、昭和29年に料理旅館として創業した。現在は館内をリニューアル中で、和モダンでスタイリッシュな造りに生まれ変わりつつある。
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広くて開放的な大浴場には、打たせ湯が3本ある大きな内風呂と露天風呂。クリアな湯が浴槽を満たしている。湯は、保温効果が高く芯まで体が温まりかつしっとり肌に。末梢の血行不良や冷え性、皮膚の乾燥の症状の緩和が期待されている。また、ひびやあかぎれなどの予防にも役立つと考えられている。
「喜多八」の冬の真骨頂は、カニ料理だ。小松は金沢よりもリーズナブルに美食を楽しむことができる。さらに喜多八はもともと魚屋だったというルーツから、他の宿より、上等な石川県のブランド蟹「加能ガニ」をお得に食べることができるという利点がある。そのため、カニ目当ての常連客が毎冬訪れる。
厳しい冬の日本海でたっぷりうまみと甘みをたくわえた立派な加能ガニを、刺身・蒸し・焼き・雑炊で楽しむ。炭火で炙(あぶ)った濃厚なみそは、そのまま食しても、焼いたカニの身と食べても至福のおいしさだ。ボリュームもしっかりあり、カニでおなかがいっぱいという幸せな体験がかなう。
もう一つ、喜多八がほかの宿と一味違うところは、泊食分離もかなうところだ。小松市内の寿司店や料亭などと提携しており、希望を伝えるとおすすめの店を紹介してくれるのだ。カジュアルな店からミシュラン星付きの料亭まで選べるのがいい。
筆者は今、小松で注目の新進気鋭、釜井伸也料理長が腕をふるう料亭「和餐 伸(わさん・しん)」で1日目の夕食をいただいた。北陸の食材を中心に伝統的な会席料理を踏襲しながら、他の料理も取り入れる柔軟さもある料亭だ。
<プロフィル>
朝香。モデル・美肌温泉家。慶応大卒。温泉ソムリエアンバサダーなど数々の温泉資格を持ち、日本温泉気候物理医学会など多数の学会に所属。美容効果が期待できる温泉やその効能をより引き出す入浴法を広めようと日々活動している。自治体の観光PRの監修・アドバイザーなども務める。
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