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のれん青の浴室。まろやかでとろみのある湯は無色透明。あっさりしているようで成分がとても濃蜜
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のれん青の浴室。まろやかでとろみのある湯は無色透明。あっさりしているようで成分がとても濃蜜

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日本の名湯:汐風が心地よい高台に建つ美食湯宿 兵庫・南あわじの「うずしお温泉 南海荘」

 淡路島の西南端、鳴門海峡にほど近い小さな港町に、知る人ぞ知る美食美肌宿がある。その名は「うずしお温泉 南海荘」。ゆるやかな坂になった路地をのぼっていくと大きなガラス戸のタイル張りの建物が見えてくる。遠く海を臨める高台に建っており、ロビーの大きな窓からは遠く海が眺められる。タイルや和紙、土壁などを使った造りで、階段の踊り場や浴室前のちょっとした空間には、照明や漆器、草花などがさりげなく飾られている。

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 浴室は二つで、どちらも貸し切りで使うスタイルだ。源泉温度が低いため、適温に加温された湯が浴槽内の湯口から大量に注がれる。湯はとても柔らかく、日本屈指のとろとろなテクスチャーが体を優しく包んでくれる。

成分はとても濃厚で、規定値には届かないので泉質名には反映されないが、二酸化炭素も多く含む。皮脂や肌の汚れをさっぱりと洗い流し、肌をなめらかにしてくれる効果が期待でき、また余分な角質を落とし、肌のターンオーバーを整え、スキンケアアイテムの効果もアップさせてくれる美肌温泉だ。血のめぐりも活発になるため、冷え性などにもいいと言われる。

 夕食は、旬の淡路島食材の持つ滋味を活かしたイタリアンと和食のフュージョンで、全10皿のコース仕立て。食事に合った世界中のナチュラルワインが揃えてあり、淡路島の地ビールや地酒のほか焼酎やリキュールも。飲めない人にも、季節のフルーツを使ったノンアルのサワーやスパークリングワインなど、興味をそそられるメニューがいろいろあって楽しめるのがいい。

 朝食は、肉厚なボウゼ(イボダイ)の焼き物や炊きたての淡路米などが並ぶ。

 客室は3室のみでそれぞれしつらえが違うが、シンプルかつスタイリッシュでありながら、あたたみが感じられる空間になっている。しかも、設計や建材、家具など淡路島在住もしくはゆかりの作家で統一されており、素晴らしい作家がたくさん淡路島にいることを知るきっかけにもなっている。

 <プロフィル>

 朝香。モデル・美肌温泉家。慶応大卒。温泉ソムリエアンバサダーなど数々の温泉資格を持ち、日本温泉気候物理医学会など多数の学会に所属。美容効果が期待できる温泉やその効能をより引き出す入浴法を広めようと日々活動している。自治体の観光PRの監修・アドバイザーなども務める。

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