ディズニー映画「ジャングル・クルーズ」日本版で声優を務めた木村佳乃さん
女優の木村佳乃さんが日本版声優を務めたディズニー映画「ジャングル・クルーズ」(ジャウム・コレット=セラ監督)が映画館で公開され、ディズニープラス プレミア アクセス(プレミア アクセスは追加支払いが必要)で配信されている。アマゾンに伝わる“不老不死の花”を求めてジャングルを冒険する物語。主人公とともに冒険を繰り広げるリリー博士の声を演じた木村さんに、映画の見どころや、不老不死への考え、多大な影響を受けたという祖母の思い出などについて聞いた(全3回)。
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◇年齢を重ねることに抵抗なし 不老不死のイメージは1990年代のあの映画
不老不死への興味を聞くと、木村さんはメリル・ストリープさんが出演し、不老不死になった2人の女性の騒動を描いたブラック・コメディー「永遠(とわ)に美しく…」を挙げ、「あの映画のイメージが強くて……。私は普通の寿命で大丈夫!」ときっぱり。
「私、年齢を重ねることに抵抗がないんです。誰しも平等に年は取るわけで。経験を重ねて絶対、すてきになると思います」
「もちろん、心身ともに健康でいられたらいいなと思いますが、それが若さに直結するかというと、必ずしもそうではないと思うんです。何十年も同じ体を使っていれば、当然、悪くなる部分も出てきますよね。だから、メンテナンスをしながら、自分の体と仲良く付き合って、楽しく老後を過ごせれば」と考えを語った。
年齢を重ねて良かったことは「焦らなくなったこと」。「若い頃は『キャー!』なんて声を上げて、いつも焦っていましたけど、今は『まあまあ、ゆっくりいきましょう』という感覚になりました。焦って状況が変わるなら別ですが、大体、ろくなことがなかったりしますよね。45歳にもなると経験値も上がって、大抵のことには動じなくなった気がします」
◇「やらずに後悔するより、やって“反省”」 子供にもたくさんのチャレンジを
映画は、船長と一緒にクルーズ船に乗ってジャングルを探検する、ディズニーランドの人気アトラクション「ジャングルクルーズ」から誕生した。“不老不死の花”を求め、観光客向けのクルーズ船の船長で頼れるフランク(ドウェイン・ジョンソン)と、ワケありのリリー博士(エミリー・ブラント)たちが、謎に包まれたジャングルの奥深くへ。そこで“不老不死の花”をめぐる壮大なスケールの争奪戦が始まるというストーリー。
木村さんが演じたリリー博士は、行動力と探求心にあふれた明朗快活な女性。冒険をする姿には、バラエティー番組の企画に果敢に挑戦する木村さんの姿が重なる。
木村さんも「冒険するのは大好き!」だと言い、「思い返せば、私は小さな頃から“安全な王道”を歩くより、“脇道”の方が楽しそうだなと思って、そっちを選んでしまうタイプ。“誰かがちょっと歩いた道”であれば、“脇道”でも、きっとどうにかなるんです」とにっこり。「新しいジャンルのお仕事や、まだ自分がやったことのない役にチャレンジするのも好きですね」と目を輝かせた。
とはいえ、時には“脇道”に進んで、やめておけばよかったと後悔することもあるのではと聞くと「そこは“初志貫徹”で、始めたら後ろは振り返りません!」と潔い。
それは子育ての方針にも通じているようで「何ごとも『やらずに後悔するより、やって“反省”した方がいい』と思っています。できれば子供たちにもたくさんチャレンジしてほしいかな。世界は自分が思うよりもはるかに広いから、なるべくいろんな経験をさせてあげたい。できる限り可能性の幅は広げてあげたいですね」と母の顔で語った。
(取材・文/渡邊玲子)
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