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世界遺産:洞窟神殿に古代カレンダー 500年前に消えた大西洋の謎の文化に迫る

 女優の杏さんがナレーションを務める、TBSのドキュメンタリー番組「世界遺産」(日曜午後6時)。10月24日は「グラン・カナリア島の聖なる山々の文化的景観 〜 500年前に消えた 大西洋に謎の文化~」と題し、大西洋に浮かぶカナリア諸島のグラン・カナリア島を取り上げる。

 火山の噴火によってできたグラン・カナリア島では、1世紀頃から15世紀まで先住民が暮らし、独自の文化を育んできた。先住民は、溶岩でできた岩山を崇め、斜面に段々畑をつくり、断崖絶壁に洞窟を掘って、その中で暮らしていたという。彼らの文化は、15世紀にスペインが島に入植してくると途絶えてしまったが、番組では500年前に消えた、大西洋の先住民文化の謎に迫る。

 先住民が暮らしたのが、断崖絶壁の洞窟住居。島には小さな集落がいくつも点在し、各集落同士が食料や家畜を巡って争いを繰り返していたため、敵対する集落の襲撃から逃れるため要塞集落を築いたという。

 また、大麦や豆類を栽培していた先住民。雨がほとんど降らない島で農業ができたのは、滝のように流れ落ちる雲が発生するから。雲が運ぶ水分で作物の栽培が可能に。また、乾燥した土地で、先住民は死者をミイラにして、洞窟に安置していたという。

 さらに天文学の知識を持っていた先住民は、洞窟神殿に差し込む太陽光の位置で春分・秋分の時期を知るカレンダーを作った。その古代カレンダーで種まきや収穫の時期を把握し、洞窟神殿で豊穣(ほうじょう)を願ったと考えられている。

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