斎藤工：妊娠を“疑似体験”　おなかが大きくなると「心境が変わっていった」

2021年11月11日　10:30

　俳優の斎藤工さんが11月10日、東京都内で行われた動画配信サービス「Netflix」のラインアップ発表イベント「Netflix Festival Japan 2021」に出席。2022年に配信予定のオリジナルシリーズ「ヒヤマケンタロウの妊娠」で妊娠した主人公・桧山健太郎を演じる斎藤さんは、実際におなかを大きくし、重みを感じたことが役作りに大きな影響があったといい、「自分の体が変化していくことによって、自分の心境が変わっていった」と驚きを明かした。

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　坂井恵理さんの同名マンガ（講談社）を、Netflixとテレビ東京が共同企画・製作で実写化。斎藤さん演じる仕事第一優先でプレイボーイな“ハイスペック男子”の桧山健太郎が、自分が妊娠することで今まで見えていなかったさまざまな社会の問題に直面し、パートナーの亜季（上野樹里さん）と奮闘しながらも徐々に周囲の人と、そして自分自身の「無意識の偏見」を変えていく姿をコミカルに描く社会派コメディー。

　男性が妊娠するという役どころに、斎藤さんは「情報、想像という入り口しかなかった。実際におなかを大きく、フォルムというか重みもかなり忠実に（再現）していただいていたのですが、行動の重心が変わってきた」と述懐。「自分の大事にするコアの部分が、よりおなかになってくるような。ちょっとした動きも含めて、妊娠されている方はこのように日常がちょっとずつ変化してくるのでは、ということを疑似体験させていただいた」と振り返った。

　撮影中はそのフォルムから苦労もあったといい、「都内でのロケも多かったのですが、フェースシールドだったので自粛太りというか、街行く方が二度見して私のおなかを見ていくことが多かった。不摂生の象徴みたいな視線を浴びました」と苦笑い。「こうやって発表できて、報われました」と“誤解”が解けたことを喜んでいた。

　今作の魅力について、斎藤さんは「男性妊娠というテーマの映画は今までもありましたが、また少し観点が違うというか、現代にアジャストしたものになっている。社会派でありながら娯楽性も感じて、その軽やかさがあれば本当の意味での何かのきっかけ、問題提起にもなるのではと思った」とアピールしていた。

　この日は、上野さん、箱田優子監督も登場。上野さんは「妊娠というテーマを扱っていたりするので、命の誕生だったり温かみだったり、命を宿すことでそれぞれが成長していくというのが軽やかに、楽しんでいただけるようなタッチになっていると思います」と話しつつ、制作中のため「まだ見ていませんけど」とちゃめっ気たっぷりに付け加えて笑っていた。

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