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俳優の佐藤健さんが、映画「護られなかった者たちへ」(瀬々敬久監督)で「第76回毎日映画コンクール」(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催)の男優主演賞を受賞し、2月15日、東京都内で開催された表彰式に出席した。「自分が今ここに立つことができているのは、瀬々監督をはじめ、スタッフ、共演者の皆さまのおかげです。支えてくださった全ての皆さまに感謝の気持ちを伝えたいです」と感謝を述べた。
コロナ禍の撮影を振り返り「普段だったら一緒にご飯を食べに行ったりするところを、そういうことができなかったので、他の映画と比べて共演者や監督、スタッフのみなさんとコミュニケーションをとる時間があまりなくて。阿部(寛)さんとも、すごく共演を楽しみにしていたんですけど、あいさつぐらいしか話す機会がなくて、本当はもっとお話ししたかった」と語った。
また、主演を務めた「るろうに剣心 最終章 The Final」(大友啓史監督)が、投票により決まる「TSUTAYA映画ファン賞」の日本映画部門を受賞した。大友監督とともに登場した佐藤さんは「投票していただいた皆さま、本当にありがとうございます。皆さまの愛を感じました」と語った。
2012年公開の映画「るろうに剣心」から昨年公開した「るろうに剣心 最終章 The Final」まで全5作品を手がけた大友監督は、10年間での佐藤さんの変化を聞かれると「日本を代表する、どこに出しても恥ずかしくない俳優になっていると思いますので、今後も佐藤健をよろしくお願いします」とコメント。佐藤さんも笑顔で「よろしくお願いします」と返した。
「毎日映画コンクール」は、日本で最も長い歴史を持つ映画コンクールの一つ。今回の日本映画大賞は「ドライブ・マイ・カー」(濱口竜介監督)が受賞した。女優主演賞は「茜色に焼かれる」の尾野真千子さん、男優助演賞は「すばらしき世界」の仲野太賀さん、女優助演賞は「護られなかった者たちへ」の清原果耶さんが受賞した。