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モデルの紗羅マリーさんが、4月15日に公開された井浦新さんと成田凌さん主演の映画「ニワトリ☆フェニックス」(かなた狼監督)に出演。謎の花嫁、月海を演じた紗羅マリーさんに、映画や自身が歌った主題歌、東京を離れた郊外での生活について聞いた。
◇映画は「ありがとう」のプレゼント 「どれだけ友達が大切か」思いを込めた
紗羅マリーさんは2018年に公開された映画「ニワトリ★スター」(かなた監督)でスクリーンデビュー。同映画のメインキャストが続投し、設定を変えて新たな作品として描かれたのが、公開を控える「ニワトリ☆フェニックス」だ。井浦さん、成田さん、かなた監督が、コロナ禍の緊急事態宣言下2020年5月に、それぞれのインスタグラムで配信した作品「ありがとう」がきっかけで制作された。
かなた監督とは「ずっと定期的に連絡を取り合っていた」という紗羅マリーさん。「一度みんなで作り上げた関係があったので、あれこれと難しいことを考えず、セリフだけしっかりと頭に入れて挑みました」と振り返る。「私は短い日数しかいられませんでしたが、空き時間に井浦さんと成田さんと、田んぼ道を自転車で走ったことが、とても自然を感じられた時間の流れでよかったです」と思い出を語った。
「この映画は、狼組からみなさんへの『ありがとう』のプレゼントです。監督という人間から出てきた詩のように美しい言葉たち。草太(井浦さん)と楽人(成田さん)の、台本があるのか無いのかわからない程の自然な旅。私たちからの愛を受け取ってもらえるとうれしいです」とアピールした。
映画の主題歌「ありがとう」は、歌手としても活動する紗羅マリーさんが歌い、作詞作曲も手がけた。「『ニワトリ★スター』『ニワトリ☆フェニックス』、この二つの映画を通して、どれだけ友達が大切な存在なのか。その思いを込めて制作しました」と語る。
◇子供とは対等な関係 「ありがとう」「ごめんね」「I love you」を大切に
「ニワトリ☆フェニックス」は、いるはずもない火の鳥を探す旅を描いた「珍道中ロードムービー」。1児の母でもある紗羅マリーさんは「子供を産む前は、思いついた時、1人で日本のどこかを思いのままに、行き当たりばったりの旅をよくしていました」と振り返る。「スケジュールを立ててあれこれと予定を詰めることはしないですね。以前、群馬に行った時は、行く場所、行く場所すべて休業日だったので、振られ具合に1人で爆笑しました。でも、ものすごく美しい大きな夕陽を見られたので、それだけで十分です(笑い)」
コロナ禍をきっかけに、東京から郊外へ引っ越して生活が変わった。「ありがたいことに、息子も毎日外で駆け回り、私自身も自然に囲まれて、“生き物”としての感覚を思い出させてもらえたので、ありがとうでいっぱいです」と充実した様子を語る。
子育てで心がけていることを聞くと、「『まだ子供だから、子供にわかるように』という話し方や接し方はしません」という答えが返ってきた。「いつだって対等でいたいです。『ありがとう』『ごめんね』『I love you』、この三つの言葉をお互い1番大切にしています」
◇プロフィル
さらまりー 1986年12月12日生まれ。10代の頃からファッション誌を中心にモデルとして活動開始。2010年に歌手デビュー。自身のファッションブランド「irojikake」のデザイナーを務めるなど、幅広い分野で活躍する。出演作にミュージカル舞台「RENT」、映画「ニワトリ★スター」「花と雨」など。