山田優：モデルは“自分”に戻れる場所　2年半ぶりTGCで歓声浴びる　子供たちに怒られちゃった？「ザ・マスクド・シンガー」裏話も

　モデルで女優の山田優さんが9月3日、さいたまスーパーアリーナ（さいたま市中央区）で開催された史上最大級のファッションフェスタ「第35回マイナビ東京ガールズコレクション 2022 AUTUMN／WINTER」（TGC）にシークレットゲストとして出演した。TGCに出演するのは、2019年3月以来。イベント前に取材に応じ、TGCの魅力や「自分に戻れる」というモデルの仕事に対する思い、そして、話題となった「ザ・マスクド・シンガー」出演の裏話などを聞いた。（取材・文／服部広子）

　◇美容は「毎日続けて、いい状態を保つことが大事」

　出演前に「ほかのモデルさんたちは私よりずっと若いと思うんです。お客さんも私のことを知らない世代かもしれないし、大丈夫かな？ ドキドキしますね」と心配顔も見せていた山田さん。今回、折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Flip4」のステージに、シークレットゲストとして姿を現すと観客は歓声を上げ、ペンライトを振って喜んだ。

　2005年の第1回から幾度となく出演してきた山田さんにとって、TGCの思い出はさまざま。

　「サプライズ登場した安室奈美恵さんや、（来日した米国のシンガー・ソングライターで）私が大好きなホールジーがライブをする中、ランウエーを歩いたときは、めっちゃテンションが上がりました。そんなチャンスはなかなかないですから。ほかにも売れっ子俳優さんや芸人さんが出演したり、ビッグアーティストのライブがあったり、出演者にとってもほかのショーにはない楽しみがあって、舞台袖からこっそりのぞき見したこともありました」

　今回の出演に向けて、何か特別な美容ケアを行ったかと聞くと「何かの前に特別なことをすると、裏目に出ちゃうんですよ、私」と笑う。

　「だから、普段やっていることをちゃんとしっかりやる、ということを心がけています。とはいえ、自分にかけられる時間は限られているので、お風呂上がりに5分から10分くらい保湿クリームを塗りながらボディーマッサージをやって、顔のパックをしている間にフェースマッサージをして、という感じ。とにかく毎日続けて、いい状態を保つことが大事だと思っています」

　また、昔から続けているストレッチは1日に何度でも行うという。

　「ストレッチは趣味みたいなもので、ずっとストレッチをやっているんですよ（笑い）。スキマ時間があったらすぐに体を伸ばして、テレビを見ながら開脚して。寝る前のストレッチも必須ですね」

　そんな山田さんにとって、約20年のキャリアがあるモデルの仕事は「ベース」だと話す。

　「いろんなお仕事をさせていただいていますが、ベースはモデル。ほかのお仕事では緊張することはあっても、モデルのときは自分に戻れるというか。やはり、これまで積み重ねてきたものもありますし、自信を持って臨んでいます。今は、撮影現場に入れば楽しいし、いい意味で息抜きになっていますね」

　◇負けちゃって「すみませ～ん」　リベンジにも意欲

　山田さんといえば近ごろ、Amazon Prime Videoで配信された音楽バラエティー番組「ザ・マスクド・シンガー」シーズン2に出演したことが大きな話題になった。正体を隠した有名人が歌やダンスなどのパフォーマンスを競う番組。キュートな羊のコスチュームで「ラム」として参加した山田さんは、素晴らしい歌声を披露するも、残念ながら敗退した。

　「ラムだから、ラムのラブソング（アニメ「うる星やつら」の主題歌）を歌ってほしいと言われたんですよ。でも、先にMISIAさんやSuperflyさんの曲を歌えばよかった。YOASOBIさんの曲も準備していたのに、残念でした。番組を見て出演したことを知った子供たちからは『負けちゃったじゃん！』って言われちゃって、すみませ～んって感じ（笑い）」

　沖縄アクターズスクール出身で、ダンスや歌の経験はある。しかし、番組出演のオファーが来たときは「えっ！ 私が？」という驚きだったという。

　「番組はロスで家族とよく見ていて、面白いなあと思っていたんです。ただ、カラオケとかにもまったく行っていなかったし、歌うこと自体、本当にひさしぶり。人前で歌うなんて、17年ぶりくらいでした。2週間ほど猛練習したんですけど、やっぱり時間が足りなかったなあ。もし、番組の新シリーズが始まるようなことがあったら、ぜひ、リベンジしたいです！」