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バンクーバー国際映画祭で映画「母性」のワールドプレミアに参加した湊かなえさん
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バンクーバー国際映画祭で映画「母性」のワールドプレミアに参加した湊かなえさん

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湊かなえ:戸田恵梨香の演技に「鳥肌立った」 原作映画「母性」上映でバンクーバー国際映画祭に出席 

 作家の湊かなえさんが、カナダ・バンクーバーで開催中の映画祭「バンクーバー国際映画祭」で10月5日(現地時間)、自身の小説を映画化した「母性」(廣木隆一監督、11月23日公開)のワールドプレミアの舞台あいさつに登場した。湊さんは、主演を務める女優の戸田恵梨香さんについて、「もう母親役をやるのかと驚いたのですが、完成した作品を観て感激して鳥肌が立ちました。今本を読み返しても戸田さんの顔しか浮かばないほど、戸田さんにしかできないと思いました」と絶賛した。

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 映画では、戸田さんと永野芽郁さんが母娘役を演じる。ある未解決事件を、“娘を愛せない母”と“母に愛されたい娘”それぞれの視点から振り返り、2人の食い違う証言から衝撃の真実にたどり着く……というストーリー。

 この日の舞台あいさつには、湊さんと廣木監督が出席。上映前に2人が登場すると、満員の650人の観客は盛大な拍手で迎えた。上映後、2人は再び登場し、観客からの質問に答えた。

 男性客から「女性は2種類あると本編に出てきたが、種類を見分ける方法はあるか」という質問が出ると、湊さんは「男性は常にいいところだけを見て不都合なことから目をそらそうとします(笑い)。つらいとき、大変なときに逃げずに目をそらさずに見ていたら、どちらか見分けがつくと思います」と回答。女性が多く集まった会場は納得した空気に包まれた。

 この日は、サプライズで主演の戸田さんからのメッセージ映像が公開された。戸田さんは「この映画は母性に運命を狂わされた、母と娘の物語を描きます。(自身が演じた)ルミ子は、母親を深く愛していながら、なぜか自分の娘には同じ気持ちを抱くことができない、稀有(けう)なキャラクターです。母性とは何か、そしてその資質はいつ得られるのでしょうか」と観客に問いかけた。

 同映画祭は、1982年にスタート。「映画芸術を通じて各国の相互理解を深め、映画産業の活性化を図る」をテーマに掲げ、毎年約300作品が上映される。「母性」は、今年新設され、観客賞の対象にもなっている「ショーケース」部門に出品された。観客賞は、映画祭終了後に発表予定。9日まで。

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