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横山めぐみの大人クローゼット:第9回 冬のカジュアルなニットワンピースコーデ 京鹿の子絞りのバッグ、本革ブーツを合わせて

 キャリア35年、「今までプライベートを発信することを避けてきた」という女優の横山めぐみさんが、自らペンをとり、私生活をつづる連載「横山めぐみの大人クローゼット」。第9回は、横山さんが冬のカジュアルな普段着、ニットワンピースのコーディネートを紹介します。

 ◇見過ごせない! 可愛い刺しゅうのデザイン

 2023年、始まりましたね。皆さん、いかがお過ごしですか?

 1月15日は小正月。“女正月”とも呼ばれ、年末年始の大掃除やおせち料理作りなどで多忙な女性たちが家事から解放されて、骨休めをする日だったそうです。

 この連載、昨年後半は比較的おめかし要素の強いファッションの紹介が続いたので、今回はカジュアルな普段着を紹介。ニットのワンピースをチョイスしてみました。

 「GRACE CONTINENTAL(グレースコンチネンタル)」のニットワンピース。頭からすっぽりとかぶるだけの気楽さですが、素朴なチロリアン刺しゅうが施されていて、華やかな雰囲気です。

 チロルとは、オーストリアからイタリアにまたがる山脈近郊の地域のことだそうです。チロリアンファッションのブームもあったような気がします。

 刺しゅうには他にも「文化刺しゅう」や「クロスステッチ」などもありました。若い方は知らない方が多いかもしれませんね。

 私は、可愛い刺しゅうのデザインを見つけると、見過ごすことができないのです。なぜなのかな? 少女時代によく刺しゅうをしていたからかな。

 皆さん、刺しゅうの枠ってご存じですか? 刺しゅうをする時に布をピンと張るための道具なんですが、その丸い木製の枠に布をはさみ、よく刺しゅうをしていたものです。

 私の母もよくチロリアン刺しゅうの入ったブラウスを着ていたのを思い出します。懐かしく、なんともほっこりと温かい気持ちになります。

 そして手にしているのは、小さいながらもワンピースに負けないインパクトの「BUNZABURO KYOTO」のプチバッグ。

 京都烏丸で「京鹿の子(かのこ)絞り」専門の呉服製造業として創業した片山文三郎商店のものです。

 生地にきつく糸を巻きつけて防染する染色技法を、絞り染めといいます。元来は伸ばして柄を楽しむものであった絞り染めを、伸ばさないでユニークなフォルムとして見せています。

 身にまとえばその人自体がアートな存在「WEARABLE ART(ウエアラブルアート)」になれる、昔からの絞りの技法を用いながらも、その提案はとても現代的です。

 カラーバリエーションも豊富で、見ているだけで心躍る楽しさ。日本を訪れる海外の方々にも人気が出そうです。

 靴はイタリア、ボローニャで創業した「BRUNOMAGLI(ブルーノマリ)」のすっきりとしたデザインの本革のブーツを合わせました。

 今回は大人可愛いコーデになりました。

 次回もお楽しみに。それまで元気でお過ごしください!

 <プロフィル>

 よこやま・めぐみ 1969年9月2日生まれ、東京都出身。1987年放送の「北の国から’87初恋」で吉岡秀隆さん演じる純の恋人・れい役で女優デビューを果たした。2002年放送の昼ドラ「真珠夫人」ではヒロイン・瑠璃子を演じ話題に。2022年5月にインスタグラムとツイッターのアカウントを開設した。

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