あなたにおすすめ
マックスマーラ:波瑠、柔道・阿部兄妹、内田理央、のん、ローラがドレスアップ! 8年ぶり公の場になった3児の母・加藤あいも
モデルとして活躍し、女優としてもこれまで数々のドラマや映画に出演してきた石田ニコルさん。近年はミュージカルへも出演するなど活躍の幅を広げている。そんな石田さんは、30代になってから自身を客観視できるようになったといい、「自分を“攻略”し始めた感じです」と笑う。2月に初のカレンダー「石田ニコル2023-2024年カレンダー『Which is…』」(2800円)を発売する石田さんに、30代で実感した変化やカレンダーの制作秘話などを聞いた。
◇運動と食事でメリハリボディーに!
今回が自身にとって初のカレンダーとなる石田さん。以前に一度、スタイルブックを発売している。「写真集もいいですけど、違うことをしてみたかった。1年を通して近くに置けるものの方がいいのかな、とカレンダーにしました」と発売の経緯を明かす。
カレンダーは、ほぼノーメークで素の表情が写し出されている写真と、ウイッグやリボンなどを持ち込んで撮影した写真で“二面性”を表現した。また、ランジェリー姿など大胆な写真も収められている。
石田さんがやってみたかったことだといい、「ランジェリーの撮影をしてみたかったんです。ランジュエリーの広告のお仕事は、今までもいろいろとやっていましたが、こういう作品っぽいものをずっとやってみたくて。今回はそれがかなったという感じです」と喜ぶ。
撮影にあたっては、食事や運動で体作りを行った。食事面は「乳製品と小麦をまったく取らないようにしていました。食べるのは、サラダかお肉かお魚、フルーツだけ。お肉は脂身が少ない赤身です。お魚はお刺し身とか。オクラとお刺し身を混ぜて食べていました。サラダはサーモンとホタテとエビなどを使って自分で作って食べていましたね」。過度に制限するのではなく、「たんぱく質などはちゃんと取りながら、無理のない程度でしていました」と振り返る。
運動はピラティスが中心。通っていたジムで、トレーナーさんと相談しながら理想の体を作り上げていったという。特に強調したかったのはくびれで「おなかをなるべく引き締めたくて。シルエットもきれいに写るように鏡で確認しながら、トレーナーさんと相談して作り上げていきました」
素の表情を捉えた写真は「ほとんどノーメークのすっぴん状態。髪も全部、天然パーマで、巻いていないんです。撮影はなるべく自分が素でいられるように、女性スタッフ、仲がいい人たちだけにお願いしました。自分でも『こういう顔は見たことないな』という写真が多かったですね」と満足そう。
また、自前のウイッグをつけた作り込んだ写真もお気に入りだといい、「本当は『髪を切ろうかな』と悩んでいたんです、ばっさりと。いろいろあってそれはできなかったんですが、『そうだ、ウイッグ持ってるじゃん』と気づいて、持ち込みました。ボブで、今までの雰囲気とは全然違う写真が撮れたので、すごく楽しかったですね」とほほ笑む。
◇7年ぶりの舞台で気づき リフレッシュ法はゲーム
そんな石田さんは数々の女性ファッション誌でレギュラーを務めるなどモデルとして第一線で活躍。2011年公開の映画「Paradise Kiss」で女優デビューを果たし、女優としても活動してきた。近年はミュージカルへの出演も多く、2023年は1~2月に「MEAN GIRLS(ミーンガールズ)」、7~9月に「ファントム」に出演する。
そんな状況を石田さんは「自分でもびっくり」と笑う。舞台に対して「向いていないのでは?」という先入観があった時期もあるが、考え方に変化があったようだ。
「ミュージカル作品は、一度出演してから7年間空いていました。2019年にひさしぶりにミュージカルに参加させてもらえることになって、周りのみなさんが支えてくださったり、ボイトレの先生に出会えたり、そんな環境によって『私、本当はこれが好きだったのかもしれない』という気づきがあって。舞台って、一度きりで、形に残らない。そういうところも好きなんです。毎回、絶対違う何かが起きる。お客さんの雰囲気だったり、空気感だったりが変わっていくこともすごく好きなんだと思います」
観客の前で生で芝居をすることも、自身に合っていると考えている。「人前で何かをする、ということが好き。歌うことも好きなので、みなさんの前で歌うのは楽しいです。舞台は一つの作品を長期間かけて作っていくものなので、深みや新しい発見があるし、追求していく何かがある、ということは楽しいですね。ミュージカルを始めてからまだそれほど年数はたっていないんですが、お声がけいただくことがあり、自分の中で徐々に新しい軸になってきているのかな、という思いはあります」と語る。
精力的に活動する中で、息抜きの一つがゲームだ。自身のYouTubeチャンネルでもゲーム実況を行うなど自他共に認めるゲーム好き。ミュージカルの稽古(けいこ)中は、寝ている時も夢の中で歌っているほど没頭するタイプという石田さんにとって、リフレッシュのツールとしてゲームの存在は大きい。
「ゲームをしながら、友達とボイスチャットをするのがすごく好きで。バーチャルの中で動いて、友達としゃべっています。稽古中とか、疲れた時ほどゲームをするんですよ。そうすると、そこに意識がいって頭がリセットされるので、調子がよくなるんです。だから疲れている時ほどゲームをします(笑い)」とリフレッシュ法を明かす。
◇30代になり自分を客観的に見られるように
現在は32歳、デビューから10年以上がたった。30代になってからは客観的に物事を見ることができるようになったと変化を語る。
「新しいジャンルにチャレンジした時、20代はいろいろと考えてしまっていたけれど、30代になってちょっと客観的にものを見られるようになりました。『しんどいな』と思っても、それを客観視できるようになって『今はつらいけれど、そのぶん、きっとこうなるだろうな』と自分を一歩引いて見られるようになったな、という思いはあります。ゆっくり楽しめて、ゆっくり悩むことができるようになったかな」
そんな状態を、石田さんは「自分を“攻略”し始めた感じですかね(笑い)」とゲーム好きならではの表現で説明する。
今後の目標を聞くと、アニメやナレーションなど「声の仕事」を挙げた。理想の暮らしは、海の近くに住むこと。「海の近くにはいたいです。ネット環境の整った家で、朝は海に入って、夜はゲームしているような生活にたどり着けたらいいな」と笑顔を見せた。