大島由香里：夕方の生放送は「子供との時間が増えうれしい」　「5時に夢中！」初回後に心境明かす　「ルールを作らない」“大島流”子育ても

　元フジテレビのアナウンサーで、現在はフリーアナウンサーの大島由香里さんが、4月からTOKYO MX「5時に夢中！」（月～金曜午後5時）のMCに加わった。大島さんは月～木曜にMCを担当する。就任後の初回となった4月3日の放送直後に、番組への意気込みや子育てについて聞いた。

　◇明るいうちにメークするのが不思議

　生放送を終え、「1時間、笑ってたら終わっていました。本当に楽しかった」と振り返った大島さん。

　「初めて関わる番組ではなく、何回かいろんな立場で出演したことはあったのと、すでに関係性や空気感ができあがっているところに腹をくくってとびこむだけでした。緊張はしていたんですが、始まる直前に（月曜にレギュラー出演する）マツコ・デラックスさんが『MCなんてちゃんとやろうと思わなくていい』と言ってくれて、リラックスできました」

　3月までは、午後8時半～9時25分に同局の生放送番組「バラいろダンディ」（現在は月～金曜午後9時）に出演していた。仕事の時間が早まることで、生活に変化はあるのだろうか。

　「明るいうちからテレビ局に入ってメークしてるのが不思議。（フジテレビのアナウンサー時代も）夜のニュースをやっていましたし、キャリアのほとんどが夜の帯番組で、『仕事は夜するもの』でした」

　もうすぐ6歳になる一児の母として、何よりも子供と過ごす時間が増えるのが、いちばん大きく、うれしい変化になる。

　「仕事が終わってから買い物をして帰って、一緒に夕飯を食べ、お風呂に入れて寝かしつけて……というデイタイムに働くお母さんの生活ができそうです。子供と過ごせる時間が増えるからこそ、仕事で大変だったときなどに家に持ち帰らないようにしたい」

　仕事と子育てを両立するうえで、大島さんは「ルールを作らない」と決めているという。「真面目で要領が悪いほうなので、ルールを作ると、できなかったときに罪悪感にかられてしまう。ルールを決めずに、『これができた』と加点方式でいこうと思って」と理由を話した。

　育児本や先輩ママのアドバイスを頼ることも、ほとんどない。「同じ親が育てたきょうだいでも性格はまったく違うし、自分の子供一人で考えても、毎日、答えが違うので。子育ての価値観は人それぞれだからこそ、他人と比べてもしょうがないんです。“自分で責任を持って子供と向き合って子育てしている”というマインドでいるようにしている」と信念を力強く語った。

　最近、加点したのは「娘が金属のフォークとナイフをちゃんと使えるようになったこと。おいしいものをおいしく食べられるようになってほしいので、食事マナーには厳しいほうです。娘はお肉が好きなので、一生懸命に切って食べていますよ」と教えてくれた。

　◇決断の基準は「幸福度」

　来年、40歳になる。「不惑」といわれる年齢だが、昔から「まったく迷わないタイプ」ときっぱり。

　「1週間分の衣装合わせでも、試着込みで10分で決められるんですよ。マネジャーさんが横にいて、脱いだものを片付けてくれているんですが……（笑い）」

　そんな大島さんの決断の基準は「幸福度」。「どっちにいけば幸せになれるかを考えます。何をしても、言いたいことを言ってくる人はいる。自分で決めたことなら反省できるけど、人が決めたことは後悔になるから」

　「新しいことに対してビビりやすいけど、いろんなことをやってみたい」という。

　これから新しく始めたいことを尋ねると、「シングルタスクタイプなので、まずは『5時に夢中！』を自分のレギュラー番組としてなじませたい」と番組への思いは強い。「嘘をつかずに、自分をいかにさらけ出せるかに尽きると思います。“ツッコまれてなんぼ”な番組なので、視聴者の皆さんにもぜひツッコんでほしいですね」

＜プロフィル＞

　おおしま・ゆかり　1984年1月24日生まれ。神奈川県出身。大学卒業後、フジテレビに入社。「ニュースJAPAN」のキャスターを務めるなど、主に報道番組で活躍。2017年、第1子を出産。同年12月、フジテレビを退社。2023年4月3日から「5時に夢中！」（TOKYO MX、月～金曜午後5時）で月～木曜にMCを務める。YouTubeチャンネル「大島由香里に乾杯」、公式インスタグラムは@yukari__oshima