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4月30日から放送される連続ドラマ「日曜の夜ぐらいは...」(ABCテレビ・テレビ朝日系、日曜午後10時)。脚本家の岡田惠和さんのオリジナル作で、あるラジオ番組をきっかけに運命的な出会いを果たした3人の女性の心温まる友情を描く。撮影を通じてすっかり打ち解けた様子の清野菜名さん、岸井ゆきのさん、生見愛瑠(ぬくみ・める)さんに撮影やお互いの関係を聞いた。(取材・文・写真:桜井恒ニ)
ーー三人で初めて対面したときの印象は。
清野菜名さん(以下、清野さん):初対面ですか…! 初対面のときを忘れてしまうくらい、いろいろな出来事があって……印象が上書きされまくっていますね。
生見愛瑠さん(以下、生見さん):本当にそう!
岸井ゆきのさん(以下、岸井さん):初めて三人で会ったのは本読み(台本を読み合わせること)の時じゃない? めちゃくちゃ緊張してたね。スタッフさんも集まっていたんですけど、みんな緊張してる感じがありました。「は、初めまして……」みたいな。
清野さん:緊張してたね~。みんな探り探りだったよね。
ーー撮影が進んで現在の三人の関係は。
岸井さん:自由でいられるんだけど、楽しむところは三人で楽しむ感じがして、居心地がすごくいいです。無理に合わせようということを、たぶん誰もしない。でも楽しいことは好きだから、一緒に笑い合える。
生見さん:誰も焦っていないというか、マイペースな空気感ですごくほっこりします。怒っている人も、せかせかしている人もいない。ずっとスローペースの、温かい空気です。
清野さん:自由に楽しい時間も過ごしていますし、盛り上がる時は一緒に盛り上がります。撮影現場もそんな雰囲気です。居心地が良くて、自分のままでいられますね。
ーー自分以外の二人の撮影で印象的だったことは。
生見さん:三人で共演するシーンで、何回も泣かないといけないシーンがあったんです。
岸井さん:あれはつらかったね~!
生見さん:私、普段あんまり泣けなくて「どうしよう」と思っていたんですけど、二人とお芝居をしていたら自然に涙が出てきました。何回撮影しても、二人の勢いを受けて涙が出てきました。すごくありがたかったです。
岸井さん:私は、清野さんがファミレスで上司とやり取りするシーンが印象的でした。私は出演していないんですけど、せりふが面白いから一歩間違えるとコントみたいにもなるシーン。それが、普通の会話なのに面白いというシーンに仕上がっていて、すごく面白かった! あのトーンがすごく好きですね。
清野さん:うれしいです……。その日は、セリフがあるシーンの初日だったんです。今でも、撮り直ししたほうがいいんじゃないかと思うくらい、すごく緊張していました。なので、そう言ってもらえてうれしいです。
ーー第46回日本アカデミー賞で清野さんは優秀助演女優賞、岸井さんは最優秀主演女優賞、生見さんが新人俳優賞をそれぞれ受賞しました。授賞式でお互い覚えていることは。
岸井さん:私はもう……無理だった! 頭が真っ白で。最初から最後までず~っと緊張して「なんかすみません……!!」みたいな感じでした。
生見さん:私は、ステージでスピーチする時、清野さんがちょうど正面にいたんです。緊張していたんですけど、清野さんが手で合図して応援してくれたんです。それでめちゃくちゃ泣きそうになりました。
清野さん:まだこの作品の撮影が始まって少ししか経っていなかったのですが、「うちの愛瑠ちゃん(生見さん)、超可愛いでしょ!」みたいな気分でした。ゆきのちゃんが(最優秀賞の)名前を呼ばれた時も、心の中で「よっしゃ!」ってガッツポーズでした。すごく感動しました。
岸井さん:すごく楽しんでるじゃん~!
清野さん・生見さん:ハハハ!
*……ドラマは、「人生とは、家族とは、愛とは」をテーマにしたハートフルな物語。ヤングケアラーの岸田サチ(清野さん)、元不良のタクシー運転手・野田翔子(岸井さん)、工場に勤務する樋口若葉(生見さん)という、交わることがなかった3人が出会い、友情を育んでいく様子を笑いあり、恋ありで描く。