柴咲コウ：大好きな世界観の作品に「まさか出られるとは」　「ミステリと言う勿れ」映画出演に喜び

　俳優の柴咲コウさんが8月31日、東京都内で行われた、菅田将暉さん主演の映画「ミステリと言う勿（なか）れ」（松山博昭監督、9月15日公開）の完成披露舞台あいさつに出席した。映画は田村由美さんによる大人気マンガを原作とし、2022年1月期のフジテレビ月曜9時枠で放送された連続ドラマ「ミステリと言う勿れ」の映画化。柴咲さんは、田村さんが描く世界観が大好きだと明かし、「この『ミステリと言う勿れ』も原作から読んでいたんですけれども、テレビドラマになって、映画になって、まさかそれに自分自身が出られるとは思ってもいませんでした」と喜びを口にした。

　映画では、広島を訪れた、菅田さん演じる久能整（くのう・ととのう）が、代々、遺産を巡る争いで死者さえ出るといういわく付きの名家・狩集家の遺産相続事件に巻き込まれる、原作でも大人気のエピソード、通称“広島編”が描かれる。柴咲さんは、相続人の一人の赤峰ゆら役で出演。勝気な女性でありながら、一人娘を守ろうとする母親の姿を演じる。

　柴咲さんは、「ドラマもそうですけど、映画も、より一つのお話をぐっと凝縮して盛り込んでいる作品」と説明し、「私が初めてマンガを読んだときと同じような緊張感や展開が楽しめたなと思います」とにっこり。ゆら役を演じるうえで意識したことを聞かれると、「葛藤を抱えている人なのかな、って。映りはしないけど、ゆらさんの日ごろ思っていることや抱いていることがそこはかとなく出ればいいなと感じてはいました。心の中の葛藤が怒りとかいら立ちに出てくるような人柄なのかなと思って演じました」と答えた。

　イベントには菅田さん、松下洸平さん、町田啓太さん、原菜乃華さん、萩原利久さん、鈴木保奈美さん、滝藤賢一さん、伊藤沙莉さん、尾上松也さん、筒井道隆さん、永山瑛太さん、松山監督も登壇した。