吉高由里子：“紫式部”の美しさ、たおやかさ息づく　来年NHK大河「光る君へ」　メインビジュアル公開

　俳優の吉高由里子さんが、紫式部（まひろ）役で主演を務める2024年のNHK大河ドラマ「光る君へ」のメインビジュアルが公開された。制作統括の内田ゆきチーフプロデューサー（CP）は「平安時代、紫式部、主役は吉高由里子さん、という『光る君へ』の前提はもちろんのこと、彼女の美しさ、たおやかさが、息づくように見えるものを、とデザインしていただいたメインビジュアル。衣装がよく似合って本当にきれいな吉高さんの、何枚もの写真の中でハッと惹（ひ）きつけられたのが、この一枚です」と明かしている。

　内田ゆきCPは「誰かにほほ笑んでいるような、自分の内面を見つめているような。冷静なような、心の揺れをじっとこらえているような。とらえきれない、そして目を離せないこの表情に、私たちの『まひろ』がいる、と確信しました」と語った。

　キャッチコピーは「この想（おも）い 1000年前も 1000年後も」。ビジュアルの制作を担当した市耒健太郎さんは「時代を超えても、きっと変わらない人間の気持ちがある。今回の大河ドラマのテーマをお伺いして、はじめに感じたことです。恋の美しさとはかなさ。運命の優しさと厳しさ。創造性の輝きと葛藤。そんな普遍的な人間らしさを、『この想い 1000年前も 1000年後も』という言葉に込めました」とコメントを寄せた。

　「光る君へ」は、平安時代が舞台で紫式部が主人公。紫式部は平安中期に、のちに世界最古の女性文学といわれる「源氏物語」を書き上げた。きらびやかな平安貴族の世界と、懸命に生きて書いて愛した女性の一生を映し出す。2024年1月7日からNHK総合、日曜午後8時ほかで放送。初回は15分拡大版。