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NHK大河ドラマ「光る君へ」で主演を務める吉高由里子さん (C)NHK
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NHK大河ドラマ「光る君へ」で主演を務める吉高由里子さん (C)NHK

吉高由里子:平安貴族の衣装とかつらの重さに苦労も「着物を育てていく日々が楽しみ」 大河「光る君へ」で紫式部役

 1月7日にスタートする2024年のNHK大河ドラマ「光る君へ」で、主演を務める吉高由里子さん。ドラマは平安時代中期の貴族社会が舞台で、のちに世界最古の女性文学といわれる「源氏物語」を書き上げるまひろ(紫式部)を演じる。平安貴族の扮装や調度品のきらびやかさは、大河ファンも初めて見るものになるというが、衣装とかつらの重さに「びっくりしました」と話す吉高さんに、扮装に関するエピソードなどを語ってもらった。

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 ◇平安時代の装束姿にコンビニ店員も驚き

 きらびやかな平安貴族の世界と、懸命に生きて書いて愛した女性の一生を映し出す本作。昨年5月に京都の平安神宮でクランクイン。撮影は半年以上が経過し、吉高さんは「着物って毎日毎日着るたびに自分の肌に合ってくる、なじんでいく、革靴のようなところがあって。着物を育てていく日々が楽しみです」と明かす。

 一方で、苦労しているのが衣装とかつらの重さだ。その重さと付き合いながらの芝居は、吉高さんにとって、本作における新たな挑戦の一つにもなっている。

 「今まで経験したことのない重さなんですよ。こんなにも大変なのかって。首と肩が凝りますし、それにじっと耐えながら芝居するっていうのが大変。体力的にもそうなのですが、圧なのか、ストレスなのか、ぐ~って、押さえつけられているような感じになってくるので、着物のさばき方とか、身のこなし方とか、どれだけこの先、成長できるか。成長することで楽にはなってくると思うので、その辺りも日に日に実感できればいいなって思っています」

 扮装に関して、さらにもう一つエピソードが。ロケ先でコンビニに寄った際、店員に驚かれたという吉高さん。

 「さすがに大きい掛けは脱いで、着流しっていう浴衣までいかないけど、軽めの着物にかつらで。かつらに驚いたんだと思いますが、やはりフラッとは行きづらい。『行くぞ』って一回、気持ちを入れる必要があります」

 そんな吉高さんの扮装について、制作統括を務める内田ゆきチーフプロデューサーは「早く映像を見てもらいたい。期待通り」と話していて、ドラマの見どころとなりそうだ。

 ◇大石静との再タッグ 「何をさせようとしているのか」と怯える日々?

 ドラマは、2020年放送の吉高さん主演のドラマ「知らなくていいコト」(日本テレビ系)でもタッグを組んだ大石静さんが脚本を手がけている。

 「大石先生の本は非常にパワフルで、情熱的。1行1行のインパクトが強いなって思います。会話劇でも、その1行の次の1行を読んだら、前の行の気持ちの逆を言っていたり、人の感情の起伏というか、そういうのがすごく情熱的に書かれているなって思いました」

 “ラブストーリーの名手”とも言われる大石さんだが、今回よく使われる言葉として、吉高さんは「万感な思い」を挙げる。

 「私、初めて見ました。まひろと(柄本佑さん演じる)道長が会うときはそういう気持ちらしくて。大石先生は私に何をさせようとしているのか、新しい本が来るのを怯えながら読んでいます(笑い)」

 この時代(平安時代中期)の人々の関心は恋愛、出世、家族の幸せ。これらは現代にも通じるもので、主人公のまひろや、道長ら貴族の気持ちに、自分たちの気持ちを重ね合わせて見るのも、ドラマの楽しみの一つだ。

 「まひろは道長に対して『あなたはこの国を変えて』という気持ちと、『何もかも捨てて自分といてほしい』気持ちとの間で、揺らいでいる感じなんですけど。そんな揺らぐから、ページ数もかさむし、せりふも増えてしまって、はっきりしてくれよってこっちは思うのですが(笑い)、それが人間ドラマなんですよねと思いながら、台本を読んでいます」

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