映画「夜明けのすべて」プレミアナイトに登場した上白石萌音さん(左)と「SixTONES」の松村北斗さん
俳優の上白石萌音さんが1月11日、東京都内で行われた、映画「夜明けのすべて」(三宅唱監督、2月9日公開)プレミアナイトに出席した。上白石さんは、人気グループ「SixTONES(ストーンズ)」の松村北斗さんとダブル主演を務める。上白石さんと松村さんは、2021~22年に放送されたNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「カムカムエヴリバディ」で夫婦役を演じており、映画での共演は初めて。お互いを「他の追随を許さない俳優」と褒め合った。
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共演を重ねた上でのお互いの俳優としての魅力を聞かれると、松村さんは「一つに絞ったほうがいいですよね? 時間が足りないと思いますので……」と言いつつ、「その場になじむ力」と回答。「この映画の主人公は“街”。だからこそ、その街にどれだけ違和感がないかが大事。初日のワンシーンから、家から歩いて来たのかなと思うようなたたずまいと声の使い方をされる。その感覚がものすごく鋭い。朝ドラのときもそう。追随を許さないんじゃないか。すてきな女優さんです」と褒めたたえた。
上白石さんは「ちょっとだけ、いじってますよね?」と返しつつ、松村さんの魅力を「本当に他の追随を許さない」と回答し、会場から拍手が起こった。「役に溶け込むのが本当に早い方。“その人”としてワンシーン目からいらっしゃるし、その人として話す。普段とは違うのすぐにしゅっと溶け込んで入れる役者さんという感じで、いつも引っ張っていただいている」と話した。
原作は瀬尾まいこさんの同名小説「夜明けのすべて」(水鈴社)で、瀬尾さんが「そして、バトンは渡された」で2019年本屋大賞を受賞した後の第1作。自身のパニック障害の経験をモチーフに書き下ろした。
原作にオリジナルの要素を加え、2022年に公開された「ケイコ 目を澄ませて」で数々の賞を受賞した三宅監督が16ミリフィルムでとらえた。三宅監督は脚本家の和田清人さんとともに共同脚本も手がけた。
月に一度、PMS(月経前症候群)でイライラが抑えられなくなる藤沢美紗(上白石さん)と、パニック障害を抱えてさまざまなことを諦めて生きがいも気力も失っていた同僚の山添孝俊(松村さん)。職場の理解に支えられながら、2人に同志のような特別な気持ちが芽生え、自分の症状は改善されなくても、相手を助けることができるのではないかと思うようになる、というストーリー。
イベントには、俳優の光石研さん、三宅監督も出席した。
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