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モデルのemmaさん(31)が、7年半ぶりとなる書籍「センスブック『HERE I AM』」(SDP、2500円)を発売した。雑誌「ViVi」の元専属モデルで、「A-Studio」のMCアシスタントなども務めたemmaさんは、モデル歴14年目。「こんなに自分のことを赤裸々に書くのは、たぶん最初で最後」という書き下ろしのエッセーや、「BLACKPINK」「BTS」などを撮影してきた韓国のトップフォトグラファー、ホン・ジャンヒョンさんとのセッションも話題の同書について、話を聞いた。(前後編の前編)
◇まるで魔法 韓国トップ写真家との撮影は驚きの連続
フォトグラファー、ホン・ジャンヒョンさんの写真に魅力を感じ、インスタグラムをフォローしていたというemmaさん。今回、書籍をトータルプロデュースするにあたり、自らの発案でオファーした。
「表紙を含めて、誰と、どこで、どう撮影しようかと、ずっと考えていました。今回は今までお会いしたことない人にあえて挑戦してみたいっていう気持ちもあってホンさんにお願いしたんです。ちょっと勇気をふりしぼって提案しました。
ホンさんの写真は、見たことのないクリエーションで、被写体がいっそう輝いて見えるという印象がずっとありました。“ホンさんが撮った、その人の写真が可愛い”というような。ホンさんに撮ってもらうと自分はどう写れるんだろうと、自分にとっての挑戦でもあったんです」
撮影は韓国で行われ、半日を要した。emmaさんが「こういう画(写真)が撮りたい」と自ら作った資料を基にしながら、「すべてお任せ」したという。撮影について聞くと、顔をほころばせて、こう振り返った。
「楽しすぎました……! 魔法にかかったような撮影でした。スタッフは、ホンさんとアシスタントさん2人の3人だけ。それなのに、みるみるうちにライティングが変わっていく。一つのスタイリングにつき、3~4個、照明をテンポよく変えながら、次々と撮っていって、あっという間に終わっていきました。
私もすごく集中力が必要だったんですけど、どの写真もすごくかっこよく、可愛くて、“こんな自分の顔は見たことない!”という感じで、それにもすごく驚きました」
◇絶対にイヤだった「すっぴん」撮影にも挑戦
書籍の扉に掲載したモノクロ写真は、撮影当日、急きょ、スキンケアさえする前のすっぴんの状態で撮影することになったという。肌荒れに悩んでいた時期もあったemmaさんにとっては、大きな決断だった。
「スタジオに入ったら、初対面のホンさんにこう言われたんです。『emmaが嫌じゃなかったら、まずその顔を撮らせてくれないか。嫌だったら断ってくれて大丈夫だよ』と。普段は絶対にすっぴんはイヤなんですが、ホンさんだったら委ねてみようと思ったんです。本当はせめてスキンケアくらいしたいなとも思ったし、かなり勇気がいりました。でも写真を見たら、とてもすてきに撮れていてそれにもびっくりしました」
「またホンさんに撮ってもらいたい」というemmaさん。
「本当に魔法使いのようで、いい表情をしようと思わなくても、引き出されてしまう。モデルを10年以上やっていても、こうやって刺激的だと思えるんだっていうのも、うれしかったことの一つでした。
現場ではホンさんが気に入った写真をその場でプリントして、壁にコラージュして貼っていったんです。その写真に、ちょっと落書きのように何か書いてくれたり。扉の写真の文字もホンさんが書いてくれたものです。そういうところにも、愛を感じる方でしたね。モデルの仕事を頑張る活力になったというか、またお会いしたいなと強く思いました」
<プロフィール>
えま 2012年、雑誌「装苑」(文化出版局)の表紙を飾り、モデルとしてデビュー。女性ファッション誌「ViVi(ヴィヴィ)」(講談社)の専属モデル、トーク番組「A-Studio」(TBS)の9代目MCアシスタントをへて、さまざまなファッション誌などで活躍。アパレルブランド「ER(イーアール)」を設立した。