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「ぱるる」こと俳優の島崎遥香さんと、ソロアーティストとして活動するISSEIさんが、7月31日スタートの連続ドラマ「もしも世界に 『レンアイ』がなかったら」(CBCテレビ、木曜深夜0時58分)に出演する。演じた役についてや、今後挑戦したいことなどを聞いた。
◇恋愛が存在しない世界を描くドラマ 準備したことは
ドラマは2021年に恋愛ウェブメディア「AM(アム)」で連載されたヤチナツさんの同名マンガが原作。恋愛が存在しないため特定の相手をつくらず、子どももみんなで協力して育てるという世界を舞台に、特定の人を好きになるマイノリティー「レンアイ」を自覚し、葛藤する主人公・乙葉(島崎さん)と、同じ「レンアイ」でありながら、乙葉とは違い恋愛感情を隠しながら生きるハレ(ISSEIさん)らの物語を描く。
--出演が決まってからどんな準備をされましたか?
島崎さん:さまざまなセクシュアリティを持つ、マイノリティと言われる方たちが、どういう思いで日々を過ごしているのかっていうのを、日々考えながら、自分とリンクする部分を見つけていきました。私自身は、セクシュアリティ的な部分で考えたらマイノリティの当事者ではないので、いろんな方のインタビューを読んで、考え方などを知りました。
ISSEIさん:今まで全く演じたことないような役柄で、普段から(レンアイでないかのように)擬態するってどうやってやるんだろうって考えました。僕自身がそういうことは得意じゃないので。
--すでにクランクアップしたそうですが、撮影を通じて印象に残ってることはありますか?
島崎さん:私は思いを寄せる太一(中山優馬さん)に対して、気持ちが強すぎて涙が出ちゃうというシーンが難しかったです。好きすぎて涙が出ちゃうほど苦しいっていうのを難しく感じるって、私って人としてどうなんだろう?って(笑)。
ISSEIさん:「レンアイ」であることを打ち明けて涙を流すというのが、何回も撮り直して苦労したシーンでした、一番の見せ場でもあったし、その日は撮影の空気感もちょっと違いました。観ている方にも感じていただけると思います。
--人に言えない悩みを抱えているという役どころでしたが、ご自身は悩みを相談するタイプですか?
島崎さん:周りの人に相談します。最近は「ChatGPT」に相談することもあります(笑)
ISSEIさん:自分だけだと限界があるので、僕も相談することが多いですね。
◇島崎「大切にしたい人を増やしたい」 ISSEI「いい曲を作りたい」
--仕事を長く続けるなかで大切にしていることはありますか?
島崎さん:嘘をつかないこと。自分の気持ちや行動に常に正直にいたいと思っています。私は嘘をつく人が苦手で、嘘をつかれると“嘘つきセンサー”が働いて、表情などですぐわかってしまうんです。
ISSEIさん:ポジティブでいること。やっぱり“見られる”職業でもあるし、もちろん応援してくれる人もいれば、そうでない人もいて、いろいろな意見があると思います。たとえマイナスな意見でも、あまり気にならないですし、そもそも意見をもらえることがうれしいって思います。
--島崎さんも周りの声を気にされるほうですか?
島崎さん:身近な人の声は気にします。SNSとかで書かれる、知らない人の意見はあまり気にならないです。スタッフさんとか一緒にお仕事をしている方から、マイナスな意見が聞こえてきたらショックです。落ち込んでしまうとなかなか切り替えられなくて……。お仕事になったらスイッチを入れて頑張れますが、家に帰ったらまた落ち込んで。時間が解決してくれるのを待ちます。
--お忙しい日々の中でも幸せを感じるのはどんな時間ですか?
島崎さん:ワンちゃんといるとき。接していると癒やされて、生きがいになっています。
ISSEIさん:おいしいものを食べているとき。めちゃくちゃ忙しくてもご飯はしっかり食べたいなって。最近は、チキンオーバーライスが好きで、よく食べています。
--これから挑戦してみたいことなどはありますか?
島崎さん:仕事はこのまま延長線上で、ずっと長く、一歩一歩着実に進んでいけたらと思っています。プライベートの目標は、もう少し人とかかわっていくこと。ドラマの中の「つながりを意識してないと本当に一人ぼっちになっちゃうよ」っていうセリフが、自分に言われてるような気がして。自分が大切にしたいっていう人を、少しでいいので増やしていきたいな。
ISSEIさん:自分は音楽がめちゃくちゃ好きで、音楽制作しているときは、時間も気にならないほど、すごく集中しています。僕はまだまだスタートしたばっかりなので、とにかくいい曲を作って届けたい。いろいろなジャンルに挑戦したいので、ファンの皆さんには、楽しみにしていてほしいです。
プライベートでは語学。まずは日本で活躍することが大事なんですけど、いつかは海外でも活動したいです。