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俳優の本木雅弘さんの妻でエッセイストの内田也哉子さんが出演し、六つの場所を訪れ、6人と対話の旅を続けるドキュメンタリー「戦後80年 内田也哉子ドキュメンタリーの旅『戦争と対話』」が8月30日からポレポレ東中野(東京都中野区)で上映される。全国でも順次公開される。
長野・SBC信越放送が日本映画放送と共同制作したドキュメンタリーシリーズで、テーマは、「戦争と対話」。2024年に戦没画学生の作品を集めた美術館「無言館」(長野県上田市)の共同館主となった内田さんが“旅人”として、戦後80年の日本を見渡し、未来へのメッセージを届ける。
内田さんは「ご縁をいただいて、去年から『無言館』のお仕事をすることになりました。そして、今年は戦後80年。戦争で命を落とした画学生たちの背景を知る機会を得ました。地元・信越放送が蓄積してきた番組に多くの発見をし、美しくそして悲しいふるさとを訪ね、すてきな言葉を持つ人たちと語らいました。戦争と芸術、被害と加害、国策と個人、戦争とふるさと……さまざまなテーマが浮かびます。3カ月に及んだ私の旅の記録が、たくさんの人に届くことを願っています」とコメントを寄せた。
ドキュメンタリー#1の対話人はシンガー・ソングライターの森山直太朗さん。戦時中の画学生たちが胸に秘めていたであろう思いと表現の可能性を語る。#2ではタレントのYOUさんが登場し、一方向に流れ始めた時の空気の壊し方を、#3ではジャーナリストの青木理さんが、日朝関係に流れる感情のエポックを語る。
#4では歌手の坂本美雨さんが命への慈しみを、#5ではドキュメンタリー映画「◯月◯日、区長になる女」の主人公となった東京・杉並区長の岸本聡子さんが諍(いさか)いと和解を、#6は、内田さんが沖縄・宜野湾市の佐喜眞美術館を訪れ、大作「沖縄戦の図」を前に佐喜眞道夫館長とアートの可能性を語り合う。
これまで多くのドキュメンタリーを制作し、企画・プロデュースを務めた阿武野勝彦さんは「『自分の家庭を耕すだけじゃなく、そろそろ社会の一隅を照らしてほしい』。母、樹木希林さんの言葉に後押しされた内田也哉子さんの新たな仕事。その一つが、『無言館』の共同館主。信越放送のドキュメンタリーを道標に也哉子さんと旅をしたら、この社会の現在地と行方が確かめられるかも……。しかし、旅は、思うようにはいきません。道に迷い、人に惑い……。内田也哉子 ドキュメンタリーの旅。どうぞ、ご一緒に……」とコメントした。