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(C)2013 Constantin Film International GmbH and Unique Features (TMI) Inc.
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注目映画紹介:「シャドウハンター」 10代の主人公とさまざまなクリーチャーが登場する冒険もの

 世界で2200万部の大ヒットとなったカサンドラ・クレアさんの小説「シャドウハンター 骨の街」を映画化したアクションアドベンチャー「シャドウハンター」が公開中だ。「白雪姫と鏡の女王」(2012年)で芯の強い白雪姫を演じたリリー・コリンズさんが、母親がさらわれたことで、伝説の聖杯を守るために妖魔たちと戦いを繰り広げるヒロインを演じる。メガホンをとったのは「ベスト・キッド」(10年)などで知られるハラルド・ズワルト監督。

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 母親のジョスリン(レナ・ヘディさん)とニューヨークで暮らすクラリー(コリンズさん)は15歳。幼なじみのサイモン(ロバート・シーハンさん)とクラブに行ったとき、少年が人を刺すところを目撃するが、自分にしか見えていないことに気づき、衝撃を受ける。帰宅して目覚めると、見覚えのないマークを書きなぐっていた。不安になってサイモンと会うと、夕べの少年が現れた。その少年ジェイス(ジェイミー・キャンベル・バウアーさん)は妖魔、吸血鬼、人狼を退治する戦士一族で、伝説の聖杯を守る“シャドウハンター”だという。説明を聞いていると、母親からの電話がかかってきた。急いで自宅に戻ったクラリーを怪物が襲いかかり、ジェイスがそれを救った。実はクラリーの母親もまた“シャドウハンター”だった。伝説の聖杯を隠し持っていたために、反逆者バレンタイン(ジョナサン・リス・マイヤーズさん)により拉致されてしまった……という展開。

 ある日突然、日常から非日常の世界へと、自らが望んではいない冒険に出ることになった少女が主人公。母親が去ったことで戦いの世界に足を踏み入れ、恐ろしい怪物に次々と襲われる。そして、自分が何者なのかに気づいていく過程で、次第に隠された能力が開花していく……。10代を主人公に据えた冒険ものの王道をいきながら、幼なじみの男子と美少年との恋の板ばさみもからませて最後まで飽きさせない。ヒロイン役のコリンズさんは、意志の強そうな美しい顔立ちで、スレンダーな体で戦う姿は美少女戦士そのものでハマり役だ。彼女を導くジェイス役のバウアーさんも、ゴシック調の映像にぴったりの美少年だ。吸血鬼、人狼、妖魔、さまざまなクリーチャーが出てきて、敵と味方が入り乱れ、登場人物の相関関係の説明に追われる部分も多少あるが、シャドウハンターたちのそれぞれの個性が印象的で、その後の物語も楽しみになる。丸の内ピカデリー(東京都千代田区)ほか全国で公開中。(キョーコ/フリーライター)

 <プロフィル>

 キョーコ=出版社・新聞社勤務後、闘病をきっかけに、単館映画館通いの20代を思い出して、映画を見まくろうと決心。映画紹介や人物インタビューを中心にライターとして活動中。趣味は散歩と街猫をなでること。

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