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俳優の西島秀俊さんが27日、東京・六本木で行われた主演映画「劇場版 MOZU」(羽住英一郎監督、11月7日公開)のワールドプレミアに登場。フィリピンで1カ月にわたる大規模なアクションシーンのロケも行われ、西島さんは「日本では考えられないようなカーアクションをやったりとか、とにかく毎日戦場のような日々で、僕も肋骨(ろっこつ)にひびが入ったりとか、左肩を壊したり、右目の角膜をはがしたりとか、いろいろ。実際過酷で体ぼろぼろになりましたね」と壮絶な撮影を明かした。
映画は「第28回東京国際映画祭」(TIFF)の特別招待作品。この日のプレミアイベントには、ドラマ版から出演する西島さん、香川照之さん、真木よう子さん、池松壮亮さん、杉咲花さん、劇場版から登場するビートたけしさん、伊勢谷友介さん、松坂桃李さんが約300人の観客と多数の報道陣の前に登場した。
西島さんは「こんなにたくさんの方に温かく迎えていただいて感動しています。」とあいさつ。「とにかく監督にも振り切って全力でやってくれといわれたので、これで決着をつけるつもりでやりました」と明かし、作品については「素晴らしいキャストの皆さんが文字通り命懸けの撮影をしたものすごいアクション大作になっています」とアピールした。
「MOZU」は、作家・逢坂剛さんのハードボイルド小説が原作で、2014年4月からTBS系列でシーズン1、同年6月からWOWOWでシーズン2を連続ドラマとして放送。公安のエース・倉木尚武(西島さん)が、殺し屋・百舌(モズ)の存在の謎や公安の秘密作戦にまつわる悲劇、国家を揺るがす策略などに迫る姿が描かれた。
映画は、倉木が妻の死の真実にたどり着いてから半年後を描く。気力を失った倉木と、警察への不信感から警察をやめ探偵事務所を開いた大杉(香川さん)、ともに謎を追っていた明星(真木さん)の3人が、同時に起きた二つの過激テロの犯人を追ううちに、裏で暗躍していたシリーズの最大の謎でもある巨悪「ダルマ」の正体にたどり着く……というストーリー。