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「第40回日本アカデミー賞」の授賞式が3日、東京都内で開かれ、映画「湯を沸かすほどの熱い愛」(中野量太監督)で杉咲花さんが最優秀助演女優賞を受賞した。杉咲さんは「今日が(来るのが)怖すぎて」と賞発表まで緊張状態にあったことを明かし、「一番の幸せはこの作品に携わらせていただいたことで、やっぱりうれしいです」と涙ながらに語った。
杉咲さんは緊張のあまり2週間ほどよく眠れなかったといい、「眠れたら眠れたで、悪夢を見て。肌がぶつぶつザラザラになったりして……」と明かすと、「昨日、お母ちゃん、宮沢りえさんに『どうしよう』ってメールしたら『どんな結果であっても得たものは変わらないから』ってメールいただいて、『本当にそうだな』って」と映画で母を演じた宮沢りえさんのサポートに感謝していた。
「湯を沸かすほどの熱い愛」は、「死にゆく母と、残される家族が紡ぎだす愛」をテーマにした感動作。銭湯「幸の湯」を営む幸野家は父が1年前にふらっと出奔(しゅっぽん)し、銭湯は休業状態。母・双葉(宮沢さん)は持ち前の明るさと強さでパートをしながら、娘を育てていたが、ある日、突然「余命わずか」という宣告を受ける。その日から双葉は、絶対にやっておくべきことを決め、実行していく……というストーリー。杉咲さんは双葉の娘で引っ込み思案な少女・安澄を演じた。
同賞は日本の映画芸術、技術、科学の向上発展のために設けられ、選考は日本アカデミー賞協会員の投票で行われる。