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映画「旅猫リポート」の一場面 (C)2018「旅猫リポート」製作委員会 (C)有川浩/講談社
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映画「旅猫リポート」の一場面 (C)2018「旅猫リポート」製作委員会 (C)有川浩/講談社

今週シネマ:26、27日公開の映画 「旅猫リポート」「映画HUGっと!プリキュア」「オズランド」…話題作が続々

 今週公開される映画の注目作をピックアップする「今週シネマ」。26日には、俳優の福士蒼汰さん主演の「旅猫リポート」(三木康一郎監督)、女優の波瑠さん主演の「オズランド 笑顔の魔法おしえます。」(波多野貴文監督)が公開。27日には、人気アニメ「プリキュア」シリーズの劇場版最新作「映画HUGっと!プリキュア ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ」(宮本浩史監督)が公開される。

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 「旅猫リポート」は、人気作家・有川浩さんの同名小説(講談社文庫)が原作。愛猫の新しい飼い主を探しに、福士さん演じる青年・宮脇悟が愛猫ナナと共に旅する姿を描いている。猫とその飼い主の、愛情いっぱいの物語。ほのぼのとしたストーリーの裏に、もはや癒やし癒やされ、という次元を超えた飼い主とペットの、いや“家族”の深い絆が織り込まれている。ナナの心の声を女優の高畑充希さんが担当。悟の叔母役で竹内結子さん、悟の高校時代の友人役で広瀬アリスさんらが出演する。

 ナナの新しい飼い主探しの旅と共に、悟の過去がひもとかれていく。ナナの表情や仕草に癒やされ、悟のナナに対する愛情に胸を揺さぶられ、最後は心が温まる物語。泣いたり、笑ったりと表情がころころ変わる悟と、むっとしているのか喜んでいるのか分からないナナの対比がほほ笑ましく、見ているだけで優しい気持ちになれる。

 「映画HUGっと!プリキュア ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ」は、シリーズ15周年記念作で、歴代55人のプリキュアが集結する。テーマは「想い出」。放送中の「HUGっと!プリキュア」のキュアエールと初代「ふたりはプリキュア」のキュアブラックが、プリキュアの思い出を奪い、口癖や技をコピーする特殊能力を持つミデンを倒すために立ち上がる。プリキュアの集結するお祭りムービーではあるが、それだけではない。シリーズの魅力・肉弾戦がふんだんに用意されている。3DCG、作画(2D)の両方のバトルシーンがあり、作画による伝統的なバトルはもちろん、CGで進化したダイナミックなバトルも楽しめる。

 「ふたりはプリキュア」のコンセプトは「女の子だって暴れたい!」。キュアブラックが暴れ回り、その力強さを再認識させられた。いつも必死で周囲の人のことを考えて行動するキュアエールの魅力が深掘りされている。プリキュアのものまねをするミデンの声優を務める宮野真守さんの演技も素晴らしい。コミカルで、どこか寂しさも感じる演技が魅力的だ。

 「オズランド 笑顔の魔法おしえます。」は、意に沿わない辞令を受けた波瑠さん演じる新入社員・波平久瑠美が、デキる上司・小塚慶彦(西島秀俊さん)の下で働くうちに仕事のやりがいを見いだしていく姿を描く。遊園地運営の裏側も垣間見ることができ、「お仕事図鑑」的側面も持った、ためになるエンターテインメント作だ。

 恋人のトシ君(中村倫也さん)と同じホテルチェーンに就職して喜ぶ久瑠美だったが、配属されたのは、系列会社の運営する熊本の遊園地だった。ショックを受けながら現地に飛んだ久瑠美を出迎えたのは、スタッフの間で「魔法使い」と呼ばれ、園長(柄本明さん)からも一目置かれる上司の小塚だった。ふてくされながら、小塚の命じる仕事をこなしていくうちに、久瑠美の心に少しずつ変化が表れ始める……というストーリー。

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