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人気グループ「KAT-TUN」の亀梨和也さんが5日、東京都内で開かれた「ドラマスペシャル『東野圭吾 手紙』」(テレビ東京ほか、19日午後9時放送)の会見に出席した。葛藤する主人公の男を演じた亀梨さんは、監督から役作りについて「大勢の中にいてもできるだけ目立たない存在にして、なじむこと」と話があったといい、「日常でもトリートメントをつけるのをやめてみたり。自分の潤っている部分は閉じられたらいいなと思っていた。目が充血していても、それを生かしていこうと思ったり。基本、鏡を見ないようにしたり、普段の自分とは違うルーティンを持ってみた」とキラキラオーラを封印したことを明かした。
「手紙」は、直木賞作家・東野圭吾さんの小説が原作。累計発行部数250万部突破の人気小説で、映画化、舞台化もされている。原作の刊行当時(2003年)より、情報の拡散力が上がったデジタル社会の現代を舞台とし、犯罪加害者の弟となってしまった武島直貴(亀梨さん)が、周囲の差別や偏見に苦しみながらも、やがて自分の家族を持つまでの軌跡を、兄弟の手紙を通して描く。
会見には獄中から直貴に手紙を書き続ける兄・武島剛志役の佐藤隆太さん、後に直貴の妻になるヒロイン・白石由実子役の本田翼さんも出席した。
亀梨さんと本田さんは、自然体で夫婦役を演じられたといい、亀梨さんは「本田さんと夫婦になって、自分たちの子どもと一緒にいるシーンもあった。でも最初は全然、僕に(子役が)懐いてくれなくて。完全に“対・男子”として見られていた」と娘役の子どもが恥ずかしがってしまっていたと振り返った。「そんな時は、奥様(本田さん)が一緒に遊んでくれて」と子役とコミュニケーションを取った本田さんに感謝しつつ、「後半はやっと、パパ(自分)の方にも来てくれた」とうれしそうな笑顔を見せていた。
また劇中では亀梨さんによる歌唱シーンもあり、亀梨さんは「なんちゃってアーティストなので。アーティストをやっているときは、自分のクセが強めなので」と苦笑いを浮かべた。「役としてステキにも聴こえなきゃいけないし、かといって自分が普段歌っているようなニュアンスで歌うのもどうなのかなと、いろいろと話した。監督のご要望や音楽監督の指導のもと、作っていきました」と「KAT-TUN」とはまた違った歌声を響かせていることを明かしていた。