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「2019 第32回小学館DIMEトレンド大賞」でベストキャラクター賞を受賞し授賞式に出席した横浜流星さん
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「2019 第32回小学館DIMEトレンド大賞」でベストキャラクター賞を受賞し授賞式に出席した横浜流星さん

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横浜流星:「はじこい」でブレークし露出急増 年末は受賞ラッシュで“今年の顔”に

 今年、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの活躍を見せた俳優の横浜流星さん。連続ドラマ「初めて恋をした日に読む話(はじこい)」(TBS系)で演じた、ピンク頭の男子高校生“ゆりゆり”こと由利匡平が当たり役となり、一気に脚光を浴びた。その後も話題作に立て続けに出演し、映画、CM、雑誌でも露出が急増。年末には数々の賞レースで表彰され、「今年の顔」に選ばれた横浜さんの今年の活躍を振り返る。

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 ◇“ゆりゆりロス”巻き起こした「はじこい」での熱演

 今年、横浜さんの人気を急上昇させたのが、1~3月に放送された深田恭子さん主演の「はじこい」だ。深田さん演じる“しくじり鈍感アラサー女子”の春見順子と、横浜さん、永山絢斗さん、中村倫也さんが演じる3人の男性との恋模様が描かれた。横浜さんは順子にいちずな思いを抱きながら、東大合格を目指して奮闘する不良高校生“ゆりゆり”を熱演した。順子に向けられた“ゆりゆり”の真っすぐな好意と、それを表現した“胸キュン”シーンの数々は視聴者を魅了。それだけにドラマ終了と同時にSNSでは「ゆりゆり見られるのが最後だと思うとさみしい」「ロスで涙止まらん」といった声が相次ぎ、“ゆりゆりロス”に泣いたファンも多かったようだ。

 6月からは、今年の流行語大賞にもノミネートされた話題の連続ドラマ「あなたの番です(あな番)」(日本テレビ系)に出演。4月から放送された同作の第2章「反撃編」で、頭の回転は速いが人とのコミュニケーションが苦手な大学院生・二階堂忍を演じた。実は空手の世界大会での優勝経験がある横浜さんが、劇中で華麗な回し蹴りを披露すると、SNSではそのクオリティーに驚きの声が上がるなど、話題作の中でも存在感を示した。さらに次クールの福士蒼汰さん主演の連続ドラマ「4分間のマリーゴールド(4マリ)」(TBS系)にも出演。2クール連続での連ドラ出演も話題になった。横浜さんは福士さん演じる花巻みことの義弟・藍(あい)役で、エプロン姿が印象的な“料理男子”役に初挑戦。新たな一面を見せた。

 ◇CM、雑誌への露出が急増 表紙飾った雑誌は発売前に品切れ、写真集は重版5回

 こうしたドラマへの出演が続く中、人気の高まりを象徴するかのように、CMへの出演も増えていった。4月にABCマートのCMキャラクターに起用されると、夏には土屋太鳳さんとともに資生堂のスキンケアブランド「recipist(レシピスト)」のブランドアンバサダーに就任。土屋さんの恋人役に抜てきされた。秋以降はワイモバイル、森永製菓「ダース」、大東建託と、次々に出演CMが放送。年末に発表された「2019年TV-CM急上昇ランキング」(エム・データ)では、昨年から大幅にCM出演を増やしたとして、堂々の1位を獲得した。

 同時に、雑誌での露出も急増。「AERA」や「週刊朝日」といった週刊誌から、男性ファッション誌「smart」、女性ファッション誌「mini(ミニ)」など、ジャンルを問わず多くの雑誌の表紙を飾った。6月発売の女性誌「an・an(アンアン)」では、鍛え上げられた、彫刻のように美しい腹筋を披露した。横浜さんが「an・an」の表紙に登場することが発表されると、ネット書店への予約注文が殺到。各ネット書店の販売予定数を大幅に上回る注文が押し寄せ、情報解禁後わずか1日でネット書店の在庫が品切れ状態になるという、横浜さんの人気の過熱を象徴するかのような事態も巻き起こした。

 さらに、約4年ぶりに発売された横浜さんのセカンド写真集「流麗」は、3月の発売前に重版が決定しただけでなく、6月には6度目の重版が決定。11月29日に日本出版販売(日販)が発表した「2019年 年間ベストセラー」(集計期間=2018年11月25日~2019年11月23日)では「近年の男性の写真集では異例の7万5000部のヒット」として写真集ジャンルの8位にランクインした。

 ◇“胸キュン”からスポ根、ミステリーまで 映画でみせた多彩な表情

 テレビや雑誌をにぎわせた一方で、映画館では今年だけで4つの出演作が公開された。うち3作は主演と、映画でも引っ張りだこの状態。青春ラブストーリーに“胸キュン”映画、スポ根にミステリーと、テイストの異なる作品でそれぞれに存在感を発揮し、演技の幅の広さを見せつけた。

 1月には主演映画「愛唄 -約束のナクヒト-」(川村泰祐監督)が公開。2017年公開の「キセキ -あの日のソビト-」に続く「GReeeeN映画プロジェクト」の第2弾で、夢中になるほど人を好きになったこともなく大人になってしまった主人公を繊細に表現した。3月には少女マンガが原作の映画「L・DK ひとつ屋根の下、『スキ』がふたつ。」(川村泰祐監督)が公開。上白石萌音さん演じるヒロインをめぐって杉野遥亮さんと横浜さんが火花を散らす……という内容で、横浜さんは、強気なイケメン高校生という役どころ。“壁ドン”などの“胸キュンシーン”を演じ、“ゆりゆり”とはまた違った魅力を見せた。

 5月公開の中尾暢樹(なかお・まさき)さんとのダブル主演映画「チア男子!!」(風間太樹監督)は、男子チアチーム結成を目指す大学生たちのスポ根青春物語。横浜さんは悩める大学生・坂東晴希役で、男子チアを演じるために、他のメンバーとともに撮影前に3カ月間計100時間超もの練習を行ったという。劇中ではその成果を発揮し、躍動感あるパフォーマンスを見せた。9月には主演映画「いなくなれ、群青」(柳明菜監督)が公開。河野裕さんの同名青春ミステリー小説が原作で、横浜さんはミステリアスな雰囲気の主人公・七草を演じた。

 ◇受賞ラッシュで“今年の顔”に 国宝級イケメンランキングにもランクイン

 こうした活躍が評価されて、年末には“受賞ラッシュ”が到来。今年最も輝いた男性に贈られる「GQ メン・オブ・ザ・イヤー2019」で「ニュー・ジェネレーション・アクター・オブ・ザ・イヤー賞」を受賞したほか、「東京ドラマアウォード2019」の助演男優賞、「2019 第32回小学館DIMEトレンド大賞」のベストキャラクター賞、月刊情報誌「日経トレンディ」(日経BP社)が選ぶ「2019年 今年の顔」にも選出された。

 さらにヤフーが“今年の顔”を表彰する「Yahoo!検索大賞2019」では、大賞と俳優部門賞をダブル受賞。その授賞式では「本当にすごく光栄。たくさんの方が僕なんかのことを検索して興味を持ってくれて幸せ」と謙虚に喜びを語り、来年は「名前だけでなく、しっかり実力もつけたい。基本、どんな役でもやる」とストイックに抱負を語った。

 また、女性ファッション誌「ViVi(ヴィヴィ)」(講談社)の企画「国宝級イケメンランキング」では、2019年上半期、下半期のランキングでともに2位にランクイン。「イケメンだと思っているわけではないですが、正直、ちょっとだけランクインできたらな~と思っていました(笑い)」とちゃめっ気たっぷりで、「本当に皆さんのおかげです。これからも応援よろしくお願いいたします!」とコメントを寄せた。

 ◇年明け早々に新ドラマスタート 映画ではキックボクサー役で肉体改造

 来年もすでに複数の出演作が決定している。1月には、清野菜名さんとダブル主演の連続ドラマ「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」(読売テレビ・日本テレビ系、日曜午後10時半)が放送される。驚異的な身体能力を持つ謎の女・ミスパンダことレン(清野さん)と、レンを操る“飼育員さん”こと森島直輝(横浜さん)の“最凶バディー”が、Mr.ノーコンプライアンス(佐藤二朗さん)から依頼を受け、世の中のグレーな事件に白黒をつける……という内容。話題作「あな番」の枠での放送だけに、注目されそうだ。

 7月には舞台「巌流島」に、剣豪・宮本武蔵役で主演。横浜さんの3年ぶりの舞台出演で、初共演となる佐々木小次郎役の伊藤健太郎さんとともに、巌流島での大勝負を新解釈で演じる。横浜さんは「一人でも多くの方々にこの作品が届くとうれしいですし、お越しくださる方々の期待を裏切らないよう、キャスト、スタッフ共に力を合わせて、圧巻の『巌流島の戦い』を責任を持ってお届けしますので、ご期待ください」と語り、久々の舞台に意気込んでいる。

 映画では、2020年秋に公開される映画「きみの瞳(め)が問いかけている」(三木孝浩監督)で、女優の吉高由里子さんとダブル主演を務める。キックボクサーだったが、ある事件が原因で心を閉ざしてしまった、横浜さん扮(ふん)する篠崎塁と、吉高さん演じる不慮の事故で視力と家族を同時に失いながらも、明るくけなげに生きる柏木明香里の純愛を描いた作品。横浜さんはすでに体づくりに入っているといい、「今キックボクシングの練習をしつつ、肉体改造もしています。空手が体に染み付きすぎていて、キックボクサーの動きに修正する作業はとても難しいですが、撮影が楽しみで仕方ない」と明かした。「あな番」で見事な回し蹴りを見せていたことから、今回のキックボクサー役もはまり役となりそうだ。

 この1年で大躍進を遂げた横浜さん。“ゆりゆり”が当たり役だっただけに「はじこい」終了直後には“ロス”が巻き起こったが、振り返ってみればファンにとっては悲しむ間もないほど、露出の多い1年だった。作品ごとに新しい表情を見せてくれた横浜さんが、2020年はどんな顔を見せてくれるのか、期待が高まる。

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