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「Netflix」のオリジナルドラマ「FOLLOWERS」で百田なつめを演じる池田エライザさん
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池田エライザ:「ひたすらプライドを捨てた」 SNS観に変化も 「FOLLOWERS」で女優の卵役

 蜷川実花さんが監督を務める、動画配信サービス「Netflix(ネットフリックス)」のオリジナルドラマ「FOLLOWERS(フォロワーズ)」(2月27日配信)に出演する池田エライザさん。同作は、東京で貪欲に自分なりの幸せをつかもうとする女性の生き方を描いた群像劇だ。池田さんは、女優を夢みて上京するもまったく芽の出ない百田なつめを演じている。池田さんに役どころや舞台となる東京について、演じる上で大事にしていることなどについて聞いた。

 ◇積み上げてきたことが「一気に邪魔になった」

「FOLLOWERS」は、蜷川監督が長年温め続けてきた企画を映像化。SNSにアップされた1枚の写真をきっかけに有名になった女優の卵と人気写真家の2人の物語を中心に、東京で夢を追う多くの女性たちの成長していく姿を描く。

 台本は、池田さんをはじめさまざまな人の声を取り入れ、クランクインの直前まで更新されていたという。「どんどんリアルになっていくんですよね。すごくきらびやかな世界に見えるんだけど、話していることや悩みがどんどん深くなっていく。見ていて面白かったし、たくましい台本だなと思いました」と池田さんは語る。
 
 池田さん演じるなつめは「女優になりたい」という夢を抱いて上京し、アルバイトで生計を立てている女性。CM撮影に呼ばれて傲慢なスタッフの態度に怒るなど、その反骨心に共鳴した中谷美紀さん演じる気鋭の写真家リミがその姿を撮影、SNSにアップすることで運命が大きく動き出す。池田さんは「なつめは“怒りの力”を持っている。理不尽なことは許せないんですよね」と語り、「立ち向かわなくてもいいようなでっかい怪物に丸腰で立ち向かおうとする。そういうところは、私もずっと根底に持っているなと思いました」と共感する。
 
 そんななつめを演じるために、池田さんがしたことは「ただひたすらプライドを捨てること」だったという。「今まで積み上げてきたことが、一気に邪魔になったんですよね。女優たるもの、モデルたるもの、芸能人たるもの……その全部に疑いを持っているのがなつめだったので、私が今までに『次のステップにいくためにはこういうことを学ばなきゃいけない、こういう選択肢がとれる大人にならなきゃいけない』と思っていたことを、全部かなぐり捨てました。そうでなければ、なつめのことを滑稽(こっけい)だと思ったまま撮影することになってしまうし、それは一番やっちゃいけないこと。私がなつめの一番の理解者で、なつめと同じところで怒らないといけないと思ったんです」と覚悟を明かす。
 
 もともと撮影に臨むときは「何かしらの形で私生活を犠牲にしてしまうタイプ」だという池田さん。根底には、演じる上で“うそ”があることが嫌という思いがある。「うそをついていることが嫌で……。理解していないのに、理解したつもりでせりふを言って、それが誰かの人生に影響を与えるという事実が好きじゃないんです。誰かに『あのせりふすてきでした』と言われても、自分が共感していなかったら『そうなんだ、そういう世界もあるんだな』となってしまう。でも共感して、『あのせりふすてきでした』と言われたときに言ってくれた子の生い立ちまで感じられたら、最高じゃないですか」と語る。

 ◇SNS観に変化 「発信しないと消えちゃうと思っていた」

 今作の舞台は東京。カラフルで華やかな、さまざまなスポットが登場するところ見どころの一つだ。また、なつめの人生を大きく変えることになるきっかけとなったSNSも、劇中で現代のリアルとして描かれる。そんな東京とSNSについて、「すごく似ているなと思っているんです」と池田さんは話す。「東京は、情報過多でカオス。SNSもそう。いろんな記事があるけど、誰かが書いているということは、つまりその人の私見も混じっている。それ(記事)がすべてじゃないのは、東京もSNSも同じ。常に自分というフィルターを持っていないといけない。全部の情報が“正しいもの”として入ってきてしまうから、過剰摂取は危険。『結局は自分だよ』というところが似ていると思います」とSNSとの向き合い方を語る池田さん。

 自身のSNS観も以前とは変化した。「高校生のときは、発信しないと自分が消えちゃう、と思っていたんですよ。なつめと一緒で、フォロワー数が自分の“HP(ヒットポイント)”になるような、そんなところがあったんです。でも外の世界に出て、いろんな現場でいろんな人にお会いするようになって、ギャップを感じるようになった。SNSをやっているときって、自分のことを卑下しちゃうんですよね。一部の悲しい言葉を話す人たちの声が、すごくダイレクトに入ってきちゃう。もっと自分のことを素直に応援してくれている声に耳を傾けたほうが、幸せになれる」と池田さん。「SNSは中毒性があって、依存しやすい。SNSだけに重きを置かなくなりました」と変化を明かす。

 東京のきらびやかな世界で、もがき苦しみながら自分なりの幸せをつかもうとする女性たちを描いた「FOLLOWERS」。最後に、池田さんは今作について、「蜷川監督の作品は、美術や洋服が本当に素晴らしいと毎回思うんですけど、この『FOLLOWERS』は本気で人間を撮りにいった作品だと思っているんです。最高品質のものを見せながら、登場人物たちの人間として未熟なところをしっかりとらえていく。そこがこの作品の魅力なんじゃないかなと感じました」と語り、「劇中のファッションなどで大いに気分を上げてもらえるけど、よくよく見ていると、すごくディープなところにいく。見ている人には、おろおろしちゃってほしいですね」と柔らかな笑顔で語っていた。

 「FOLLOWERS」は、2月27日からNetflixで全世界一挙配信。全9話。

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