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フォトエッセー「Blume」(宝島社)の表紙
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稲垣吾郎:46歳の“大人男子ライフ”の基本は早寝早起き 「美意識は20代で確立されていた」

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 今年、19年ぶりとなるフォトエッセー「Blume(ブルーメ)」(宝島社)を発売した稲垣吾郎さん。14歳でアイドルグループに加入し、今年47歳を迎える。30年以上にわたって芸能界の第一線で活躍しながらも「いわゆる“稲垣吾郎らしさ”みたいなものは、昔から何も変わっていない」と話す稲垣さん。その知られざるライフスタイルを聞いた。

 ◇朝の時間は散歩や学習、夜は人と過ごす時間に

 「朝の時間が特に好き。すごく大切ですね。僕は、おじいちゃんみたいに早寝、早起き。午後10時とか11時ごろに寝て、午前5時とか6時とかに起きて。最近は神社へ開門と同時に散歩に行くこともあります。すいていて気持ちがいいんですよ」と笑顔を見せる稲垣さん。

 「朝の方が集中力もあっていろいろ吸収できるから、台本を覚えたり、学習の時間にあてています。特に僕の部屋は、朝の日の光がキレイなので、花に水をあげて愛でながら、写真を撮ったり。食べ物は自分自身を形成するものだから、ちゃんと栄養バランスも考えて、野菜やフルーツたっぷりのスムージーも作ります。食べることも大好きなので、朝だけは何を食べても大丈夫っていうことにしているんです。それも含めて、朝の時間はすごく楽しいですね」

 「『絶対こうだ!』って自分を縛るのがあまり好きじゃないから、その日の気分によってルーティンを変えたりすることもありますね」という。夜も読書や映画、散歩……と一人の時間を楽しみつつ、「人と会ったり、人と一緒に食事をしたり、友達が遊びに来たりとか。人との時間を過ごすことは夜の方が多いかな」と明かした。

 休みの日はドライブに出かけることも。「お気に入りの音楽をかけて、少し風に当たりながら、都心から少し離れて気の向くままにドライブするのが好きですね。今年の夏は気分転換に車で海を見に行きました。特に最近はレコードショップの店長という設定でFMのラジオ番組のDJをやっているので、独自のプレイリストも増えているんです。結構いいスピーカーを載せているので、僕にとって車の中は音楽を聴くには最高の環境なんですよ」

 稲垣さんといえば、友人の“ヒロくん”との交流も話題になった。「彼は一緒に料理をしたり、ワインを飲んだり、たまにゴルフもやったりする、本当に家族みたいな存在なんです。新型コロナウイルスの影響もあって、最近は頻繁に会っているわけではないですが、また一緒に遊べたらいいなと思っています。気ままな一人ドライブもいいですけど、それこそ趣味を共感し合える友達と一緒にドライブするのもいいですよね」と思いを巡らせた。

 ◇コロナ禍で20代の自分と“再会” 思いやりや感謝の気持ちもより実感

 コロナ禍でライフスタイルに変化があったかとたずねると「僕はもともと、“おうち時間”が大好きな人間なので、そこまで大きく何かが変わったというわけではないんです。でも人に対する思いやりや感謝の気持ちは、よりいっそう実感するようになりました」と言う。

 また「一人の時間や考える時間ができて、立ち止まって自分自身を見つめ直したことで、20代前半の頃の感覚がよみがえってきているようなところがありますね」と明かし、「『20代の頃はこういうものが好きだったなあ』とか、『あの頃はこういうことがやりたかったんだよなあ』といったような、これまで忘れていたことが、あれこれ思い出されてきて。どこか20代の頃の自分と仲良くなれそうな気が今、すごくしています。もしかすると今回のコロナ禍で僕自身、一度タイムスリップして、過去の自分に寄り添ってみたのかもしれません」と心境を語った。

 思い出したことの中にはモノクロ写真の撮影もあった。「昔、モノクロ写真を撮るのがすごく好きな時代があって、代官山とか表参道の同潤会アパートとか、古い建物とかをよく撮っていたんです」と振り返り、「“おうち時間”で部屋を整理をしていたときに、(自分が昔、撮影した)香取慎吾君の写真が出てきて、それをインスタグラムにアップしたんです」と笑顔を見せた。

 ◇独立で「生まれ変わって、新しい自分に」 “聞き上手”を生かして新境地も

 2017年に独立。独立後には2本の主演映画の公開や、NHK連続テレビ小説への出演、インターネット放送局「ABEMA」での番組出演など話題を振りまいてきた。

 稲垣さんは「まさか芸能界で、この年齢までやっていけるなんて、最初は夢にも思ってなかった」と振り返り、「14、15歳くらいで芸能界に入ったこともあって、物心がついた時には、すでに芸能人になってしまっていた感覚があるんです。この世界に強い憧れがあったわけではない僕が、ずっとこうやって第一線でやらせてもらえているのは、支えてくれているファンの方々や、スタッフの皆さんたちが、僕の価値観を、飽きることなく面白がってくれているおかげ。僕を使ってみたいなと思ってもらうことや、素材として必要としてもらうことこそが、タレントという職業にとっては、きっとなによりも大切なことだから」と感謝している。

 独立は「本当にゼロからのスタートだと思って始めた」と回顧。今では「ゼロからスタートしたことで、自分が生まれ変わって、新しい自分に出会えているよう」と感じている。特にラジオのパーソナリティーや司会など、人と話をしたり、聞いたりする仕事が増えた。

 「もともと人と話をするのがすごく好き。自分で言うのもなんですが、わりと聞き上手な方だと思うんですよ。グループにいたときは、あまり前に出るようなタイプではなかったし、『自分は後ろに控えて、もっと彼が前に出たほうがいい』とずっと考えてきたせいか、『テレビのイメージより意外とおしゃべりだね』って言われることも多いんです。本当は僕も、もっとしゃべりたかったのかもしれないですね(笑い)。雑誌でも対談とか、そういう仕事が増えてきたらいいな」と新境地を開いている。

 また、さまざまな仕事の中でも「演じることが大好き」で演技はライフワークだ。「基本的には自分のことは役者だと思っています。これからも舞台や映画、ドラマで、いろんな役を演じていきたいし、いろんな作品に携わっていきたいですね」と新たな挑戦が見られそうだ。

 ◇「我ながら面白い」とニンマリ フォトエッセー発表で“変わらない自分”に気づく

 稲垣さんが19年ぶりに発売した「Blume」は、女性ファッション誌「GLOW(グロー)」(宝島社)での連載「稲垣吾郎の大人男子ライフ」を単行本化。連載時の未公開カットや、少年時代まで振り返って語ったロングインタビューも掲載されている。

 稲垣さんは19年前の2001年、27歳の頃に発売したエッセー「馬耳東風」(集英社)を読み返し、「いいのか悪いのか、自分の芯にあるものは、あまり変わっていない。自分の個性とか、価値観、求めるもの、きれいだな、かっこいいなと思うもの……。“稲垣吾郎の美意識”は、20代の頃にほぼ確立されていたことに今回、改めて気付いて、我ながら面白いなって、ニンマリしてしまった部分もありますね」と新たな発見をしたという。

 今回のエッセーのタイトル「Blume」は、稲垣さんの日常に欠かせない「花」をドイツ語で表現した。「46歳の大人の男の雰囲気を醸し出せたらと思って、少し硬質な響きのあるドイツ語の『Blume』に決めました。ドイツは空港に降りたことしかないのですが、ドイツ製のカメラとか、音楽とか、ワインとか好きなものが多いし、過去に何度か『あなたは前世ではドイツ人だった』と言われたこともあって、ドイツとは浅からぬ縁を感じているんですよね」

 さらに「僕からファンの方々に、今までの感謝の気持ちも込めて『花束を贈る』という意味もあるんです」と、ずっと自身を支えてくれるファンへの思いも詰まっている。

 「僕の中には、ファンの方たちとずっと近くで同じ時を過ごして、ずっと一緒に歴史を歩んできたという感覚があって。だから、このフォトエッセーを通じてファンの皆さんにも、いろいろなことを発見したり、感じてもらえたりするものになっているんじゃないかなと思いますね」

(取材・文・撮影/渡邊玲子)

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