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ドラマ「共演NG」に出演する女優の山口紗弥加さん
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ドラマ「共演NG」に出演する女優の山口紗弥加さん

山口紗弥加:女優業は「私の人生」 毎日ハッピーでいる秘訣とは…

 「仕事をしていないときの私は、たぶん抜け殻というか、空っぽのような気がしていて……ほぼ亡霊です(笑い)。だから私の人生と言ってしまいたいほどの存在です」。女優の山口紗弥加さん(40)は語る。放送中の連続ドラマ「共演NG」(テレビ東京系、月曜午後10時)での“怪演”も話題の山口さんに、女優業についてや、気分転換の方法を聞いた。

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 ◇「絶対正義」の撮影中は、毎朝“チューニング”

 山口さんは、1980年2月14日生まれ。福岡県出身。1994年に「若者のすべて」(フジテレビ系)でドラマデビューし、数々のドラマ、映画、舞台などに出演してきた。2018年にはデビュー25年目、38歳にして「ブラックスキャンダル」(読売テレビ・日本テレビ系)でドラマ初主演。放送中のテレビ東京のドラマ「38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記」(水曜深夜0時58分)でも主演を務めている。

 2019年に主演した「絶対正義」(東海テレビ・フジテレビ系)では、自分なりの苛烈な正義感で突っ走る主人公を好演して話題を集めたが、その撮影中には、毎朝1杯の白湯(さゆ)を飲み、声や体調、心の状態を確認する“チューニング”の時間を持っていたという山口さん。今でもその習慣は続けているのだろうか。

 「あのとき演じた範子(のりこ)という役は、周囲へも自身へも厳しすぎる制約を設け、その小さくて不自由な枠の中から絶対にはみ出さないように生きている人だったので、毎日同じようなモーニングルーティーンを繰り返していたんです。今は、“その日の自分の状態で臨む”ということにトライしています」と明かす。

 ◇主演とバイプレイヤーの違い

 「共演NG」は、秋元康さんが企画・原作、「モテキ」シリーズなどの大根仁さんが脚本と演出を担当。25年前に恋愛関係のトラブルから破局し、それ以来共演していない人気俳優・遠山英二(中井貴一さん)と元恋人の大物女優・大園瞳(鈴木京香さん)が、テレビ東洋の社運を懸けた大型連続ドラマ「殺したいほど愛してる」の主演として25年ぶりに共演することになり……という物語。他の出演者たちも共演NGばかりという設定だ。

 山口さんは、英二の妻で元アイドルの雪菜役を担当。英二との結婚には深い事情があり……という役どころ。例えば、朝起きて、山口さんの声がガラガラだったとしても、「『雪菜は昨日、ちょっと飲み過ぎちゃったのかな?』と解釈してみたり、台本には描かれていない部分をいろいろと想像して。自分の体調だったり、変化というものを利用して、生かす方向で探っています」と、「絶対正義」の撮影時からの変化を告白する。

 主演としても、バイプレイヤーとしても活躍するが、その違いを尋ねると、「うーん……、作品に対する熱量みたいなものは、全く変わりませんが……立場による“役目”の違いは感じています。だからといって、特に気を使っているつもりはないんですけれど、やっぱりそれなりに気負いはありますよね。今はただ、(中井)貴一さんを困らせるという任務に徹しているというか。脇役としてのある種の気楽さはあるかもしれません」と明かす。

 女優業については「楽しい!」と力強く話し、「私の命、生命線といってもいい……いや、言い切ります(笑い)。仕事をしていないときの私は、たぶん抜け殻というか、空っぽのような気がしていて……ほぼ亡霊です(笑い)」と続ける。「大げさだけど、現場でやっと生きているということを実感するような感じなんです。ドラマで描かれるような濃密な心のやりとりって、日常生活ではまず経験できないことだったりして面白いんですよね。一期一会でひとつの作品を作り上げていく“チーム感”にも、飽きもせず感動しますし(笑い)。本当に現場にいられるのが幸せで」

 ◇“小さな幸せ”を積み重ねる 四つ葉のクローバー探しはプロ並みに?

 「どんなときも自分を幸せにしてあげられる自分でいたい」と考えているという山口さん。「愚痴をこぼすならジムにいくとか、毒素の排出方法をいろいろストックしておくようにしているんです。理想は、毎日ハッピーでいたい」と話す。ジムでは、ピラティスとマシントレーニングを行っているという。

 また、“小さな幸せ”を、たくさん積み重ねるようにしているといい、自粛期間中には、四つ葉のクローバーに幸せな気持ちにさせてもらったという。「散歩コースに、クローバーの群衆がたくさんあるんです。そういえば、得意だったかも……と、気づいたら四つ葉のクローバー探しに夢中になっていて。結構プロ並みだと思うんですけど」と笑う。

 「1回の散歩で、そんなに苦労することなく10~20個は見つけられます。その中でお気に入りの一つを『いただきます』といって、自宅に連れて帰ってくるというのが、密(ひそ)かな喜びで……。毎朝、その四つ葉のクローバーのお水を変えて、しばらく見ていると、なんだかすごーく幸せな気持ちになるんですね。自分でも単純だなとは思うんですけど(笑い)、そこから一日をスタートするというのが今の楽しみというか、幸せです」

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