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女優の菅野美穂さんが、2021年公開の映画「明日の食卓」(瀬々敬久監督、2021年春公開)で約10年ぶりに映画主演する。やんちゃ盛りの息子たちを育てながら仕事復帰を目指す43歳のフリーライターの母親・石橋留美子を演じる。菅野さんは、「私自身が育児中ということもあり、運命を感じる役との出会いでした。留美子を演じながら、子供への愛情と、母性の狂気を改めて見つめ直すような気持ちになりました」とコメントしている。
映画は、椰月美智子さんの同名小説が原作。小学3年の息子を持つ3人の母親たちの物語で、3人には息子の名前が同じ「石橋ユウ」という共通点がある。菅野さんのほかに、非正規の仕事を掛け持ちするシングルマザーで大阪に暮らす30歳の石橋加奈役で高畑充希さん、年下の夫と優等生の息子に囲まれ、一見、何不自由のない幸せを手に入れている36歳の石橋あすみ役で尾野真千子さんが出演する。
忙しく幸せな日々を送っていた3人だったが、ささいなことがきっかけで徐々にその生活が崩れていく。住む場所も家庭環境も違う、三つの石橋家の行き着く運命は……というストーリー。
撮影は今年8月18日~9月7日に関東近郊で行われた。菅野さんは「毎日抜け殻になるまで撮影をした、という気がします」と振り返り、高畑さんも「とてつもなくパワフルな現場で、あれよあれよという間に時間が過ぎていきました。一日一日の密度があまりにも濃すぎて、撮影期間の記憶がほとんどありません」とコメントしている。
尾野さんは「母を演じることはやはり難しいです。母の気持ち、子の気持ち、まだいくら考えても分かりません。いくら年をとっても経験者当事者でないと分かりません。この役を演じて怖くもありました。でもつながりとはすてきで美しい大切なものなのですね」と話している。