映画「老後の資金がありません！」大ヒット祈願イベントに出席した天海祐希さん

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天海祐希：“一番醜い顔”で撮影の草笛光子に尊敬の念　「どんな格好でも気品がある」

2021年09月29日　09:30

　女優の天海祐希さんが9月28日、東京・浅草の今戸神社で行われた主演映画「老後の資金がありません！」（前田哲監督、10月30日公開）の大ヒット祈願イベントに登場。共演の草笛光子さんが本番中に前歯が抜けたと告白し、「私の一番醜い顔を、あの大きなスクリーンに（映るのに）アップで撮るなんて。私、六、七十年やってきたのにこんなこと初めて。でも撮らせてあげちゃった」と明かすと、天海さんは「でも、『もういいわ、これで』と腹をくくっていた。かっこいいです」と尊敬のまなざしだった。

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　草笛さんは、天海さん演じる主人公の主婦・後藤篤子の姑（しゅうとめ）役。毒蝮三太夫（どくまむし・さんだゆう）さん演じる篤子の友人の父そっくりに扮（ふん）するシーンで前歯が抜けてしまったが、監督の要望で、そのまま撮影を続行したという。天海さんは、その場面での草笛さんの衝撃的な姿に笑いがこらえられなかったと明かす一方で、「どんな格好しても気品がありますからね。中世ヨーロッパの貴婦人って呼んでるんです。こんなにステキな、品格のある方いらっしゃらない」と話していた。

　天海さんは映画について「ハッピーな映画が完成しました。コロナが起こりまして、この数年、今もまだ大変な思いをしている最中（さなか）ですけど、少しでもこの映画を見ていただいて、ハッピーな気持ちになっていただけたら」とアピールしていた。

　映画は、垣谷美雨さんの小説「老後の資金がありません」（中公文庫）が原作。節約がモットーのごく普通の主婦・篤子は、夫の給料とパートで稼いだお金をやり繰りし、コツコツと資金をため、老後は安泰のはずだったが、娘の派手婚、しゅうとの葬式で資産が激減。さらに夫婦そろって失職し、超浪費家の姑・芳乃（草笛さん）と同居することになり……と、あらゆるお金の悩みに振り回されていく。

　この日のイベントは、劇中に登場する和菓子屋の守り神の大きな招き猫にちなみ、招き猫ゆかりの地である今戸神社で行われ、毒蝮さん、新川優愛さんも出席した。

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