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宝塚トップ娘役時代は、かっこいい娘役として多くのファンの心をとらえてきた愛希(まなき)れいかさん。12月に上演される舞台「泥人魚」で、初のストレートプレイに挑み、NHK大河ドラマ「青天を衝(つ)け」には井上武子役で出演。舞台にドラマに女優として新たなことに挑戦しながら、どんどん進化を続けている愛希さんにチャレンジを成功させる秘訣(ひけつ)を聞いた。
◇挑戦する時はワクワクポイントを大切に
「新しい世界に飛び込むときは、ワクワクポイントをさがして不安を解消するようにしています」と、愛希さんは語る。
「たとえば今回の『泥人魚』だったら、すてきな役者さんと同じ現場にいられて、いろんなことを共有することができて、唐十郎さんの世界に入れる、というのがポイントでした。私自身は本当はすごく不安になる方なんです。稽古(けいこ)場に入る前はマネジャーに、『ほんと緊張する~! 緊張する~!』と、ずっと言っていましたし(笑い)。でも稽古場に入ったら、頑張るぞ!と気合をいれて、『今日も楽しもう』と気持ちを切り替えています」と、凛とした表情を見せる。
ほかにも、新しいことに挑戦するときは、「こうなったらいいな~とか、プラスのイメージを持つようにしています」と語る。
「いいイメージは常に持つようにしています。できるだけポジティブに前向きなイメージですね。挑戦すればいろんなことを学べて成長できるし、たとえ失敗に終わったとしても、それは自分の人生の糧になります。いつも自分の心が躍るようにと心がけています」
◇目指すのは、「みんなも自分も退屈させない人」
インタビューの撮影中は、チャーミングな笑顔とポジティブなオーラで周りの人を幸せな気持ちにさせてくれた愛希さん。最後に、理想の女性像を尋ねた。
「自分自身、今も探しているところですが、今回の舞台でいうと、宮沢りえさんと初めて間近で接して、役者としてだけではなく、人として、女性として、とってもすてきな方だなと思いました。いつも本当に楽しそうにされていて、キラキラされているんですよ」と続ける。
「私もそうでありたいと思います。ファンの方や周りの方を退屈させないためにも、いつも自分自身が楽しんでいるって、大事なことだなと思います。私もこれから興味のあることにたくさんチャレンジして、周りの方も、自分自身も退屈させない女性になれたらと思います」
(取材・文/NAOMI YUMIYAMA)
◇プロフィル
まなき・れいか 1991年生まれ。福井県出身。2009年3月、「宝塚歌劇団」に入団。同年、男役として初舞台を踏んだ後、娘役に転向。2012年に月組トップ娘役に就任。代表作に「ロミオ&ジュリエット」ジュリエット役、「エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-」のエリザベート役など。放送中の大河ドラマ「青天を衝け」に出演中。
*……COCOON PRODUCTION 2021「泥人魚」▽演出:金守珍▽作:唐十郎▽出演:宮沢りえ、磯村勇斗、愛希れいか、風間杜夫ほか▽上演:Bunkamuraシアターコクーンで12月6~29日▽問い合わせ:Bunkamura(電話03-3477-3244)