映画「モエカレはオレンジ色」に出演し取材に応じた生見愛瑠さん
「めるる」という愛称でおなじみの生見愛瑠(ぬくみ・める)さんがヒロインを演じる映画「モエカレはオレンジ色」(村上正典監督)が7月8日に公開される。同作でスクリーンデビューを果たし、「素直にうれしかったです。青春映画への憧れがあったので、プレッシャーを感じるよりも頑張ろう!って前向きでした。めっちゃキュンキュンするラブストーリーなんですよ!」と笑顔で語る生見さんに、映画の胸キュンシーンや、自分がキュンキュンする男性像、そして20歳になっていちばんしたいことを聞いた。(取材・文/服部広子)
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「私が演じた萌衣(もえ)ちゃんは、自分に重なるところがたくさんあって。人見知りで自分から人にアプローチできないところや、変にポジティブなところとか、めっちゃ似ているんですよ(笑い)。そういう意味では演じやすかったです」
生見さんが演じるヒロイン・佐々木萌衣は、新しい高校のクラスにうまくなじむことができない転校生で、いつも独りぼっちで過ごしている、いわゆる“ぼっちJK”。
「新鮮!っていう感じでした。私、高校は通信で授業を受けていたので、私服だったんですよ。あんな可愛い制服を着て学校生活を送れるなんてめっちゃいいなって憧れちゃいました。高校生に戻れたら、文化祭や体育祭に出てみたいですね。そういうイベントは仕事で一度も参加できなかったし、他校の文化祭に行くとか、本当、憧れる!」
日ごろ出演しているバラエティー番組では、自然体でいることを心がけているが、演技をするうえでも、その姿勢が生かされたという。
「撮影の前日に、このせりふのときはここを見ようとか、こういう動きをしようとか、いろいろ考えていたんです。でも、現場に行くと、想像していたことと違うことも多いし、監督から『せりふは言いやすいように変えちゃっていいよ』って言われることもあって。だから、そのときの感情を大切にして表情に出したり、行動したりしたほうがいいなと思って、あまり固めすぎないようにしていました。
いちばん難しかった演技は、泣きのシーンです。キュンキュンしたり、つらくなったり、一日の撮影のなかでもいろんな感情になる。体力は消耗しましたけど、すごく達成感はありました。メンタル面は、糖分をたくさん取るようにしていたので大丈夫でしたね(笑い)」
人気グループ「Snow Man(スノーマン)」の岩本照さんが演じる主人公の消防士・蛯原恭介との出会いをきっかけにどんどん前向きになっていく萌衣。不器用な2人の恋のゆくえがいちばんの見どころだ。お姫様抱っこ、頭ポンポンなど胸キュンシーンが満載。生見さんが演じていてときめいたシーンは?
「そういう絶対キュンキュンするシーンよりも、蛯原さんが、普段は言わないようなせりふを言うシーンですね。萌衣ちゃんの手作りのクッキーを食べた蛯原さんが『うまかった』って褒めてくれるシーンとか、私が萌衣ちゃんだったらめっちゃキュンキュンする!って思いました。
2人が手をつなぐシーンも、実際に2人の手が触れ合うんじゃなくて、地面に映ったお互いの手の影で手を合わせるんですよ。青春だなあ!って思った半面、手を伸ばせばすぐに触れられるのに、影でつなぐんかい!ってツッコミを入れたくなりましたけど(笑い)」
そんな生見さんの初恋は、小学2~3年生のころ。明るくて、運動もできるクラスの人気者の男子に憧れた。いま、どんな男性にキュンキュンするのだろうか。
「笑顔がすてきな人! 笑顔がいい人って、あたたかい空気があっていいですよね。大人なのに無邪気で、少年の心を忘れていない人を見るとすてきだなって思います。私、どちらかというと男っぽいというか、萌衣ちゃんみたいにザ・女子って感じではないんです。手作りクッキーをプレゼントするとかないし(笑い)。蛯原さんみたいに不器用な人よりもリードしてくれる人がいいですね」
3月に20歳になった生見さん。誕生日の直前のインタビューでは「お酒を飲めるようになるのが楽しみ。最初はビールかな」と楽しそうに話していた。しかし、実際は……。
「プレゼントでいただいた赤ワインを飲んだんですけど、一口しか飲めなくて、すぐにオレンジジュースに変えちゃいました。ビールも飲みましたよ。でも、まだおいしくなかったですね。私、アルコールはダメみたい。全く飲める気がしない(笑い)」
20歳になったいま、いちばんやりたいことは、自動車の免許を取ること。
「いま、教習所に通う時間をください!ってマネジャーさんにお願いしています。免許が取れたら、運転して故郷の愛知に帰りたいんですよ。地元の友達を乗せて、懐かしい場所を周りたいなあって。成人式は振り袖を着た写真を前撮りしましたけど、式には参加できなかったんです。今年はみんなに会って、20歳を祝って乾杯もしたいなあ。たぶんノンアルコールですけど(笑い)」
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