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俳優の安藤サクラさんが5月8日、都内で行われた映画「怪物」(是枝裕和監督、6月2日公開)の完成披露試写会に出席した。カンヌ国際映画祭の最高賞パルム・ドール受賞作「万引き家族」(2018年公開)以来、久々の是枝監督作品は「想像をはるかに超えた作品」だと手応えを口にした。
「怪物」は、「万引き家族」の是枝監督、映画「花束みたいな恋をした」の脚本を手がけた坂元裕二さん、3月に亡くなった坂本龍一さんなど、日本を代表する各分野のクリエーターが集結して製作したヒューマンドラマ。第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品が決まっている。主演は安藤さん、永山瑛太さん、黒川想矢さん、柊木陽太(ひいらぎ・ひなた)さんの4人。
安藤さんは、出演オファーを受けたのがコロナ禍の前だったといい、「『万引き家族』から、そんなに時間がたっていなかった。こんなにも早く監督からお声がけいただけると思ってもいなかったので、ものすごくうれしかったです」と語った。その一方で「監督の現場、坂元さんの脚本であることに、ハードルを高く感じてしまって、かなり長いこと怖気づいておりました。覚悟を決められない時間がわりと長かったです」と振り返った。
続けて「完成した作品をスクリーンで見たとき、(出演を悩んでいた)自分を一発殴ってやりたいような(気持ちになった)。本当に参加できて良かった。自分の想像をはるかに超えた作品に出させていただけた」と話し、映画鑑賞後に「感動して涙が止まらなかったです」と明かした。
安藤さんは、登壇時に目をうるませた。「(イベント司会を務めた)笠井(信輔)さんが、『怪物』の仲間たちとおっしゃった言葉がすごいグッと来た。それで(黒川さんと柊木さんの)2人を見てたら泣きそうになった」と理由を語った。
映画の舞台は大きな湖のある郊外の町。息子を愛するシングルマザー、生徒思いの学校教師、そして無邪気な子供たち。それは、よくある子供同士のケンカに見えた。しかし、彼らの食い違う主張は次第に社会やメディアを巻き込み、大事になっていく。そしてある嵐の朝、子供たちはこつ然と姿を消した……というストーリー。安藤さんは、黒川さん演じる湊の母でシングルマザーの麦野早織を演じた。
試写会には黒川さん、柊木さん、永山さん、高畑充希さん、中村獅童さん、坂元さん、是枝監督も出席した。