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ディズニー・アニメ―ション映画「ウィッシュ」日本版でアマヤ王妃の声を担当した檀れいさん
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ディズニー・アニメ―ション映画「ウィッシュ」日本版でアマヤ王妃の声を担当した檀れいさん

檀れい:2024年は「これが檀れいなの?」と驚かれるような“声”を届けたい

 俳優の檀れいさんの2023年は、タイプの異なるドラマに出演、2作の舞台や2度目のワンマンコンサートなどで、さまざまな“声”を届けてきた。同年12月に公開されたディズニー創立100周年記念のディズニー・アニメーション映画「ウィッシュ」(クリス・バック監督、ファウン・ヴィーラスンソーン監督)の日本版では、ロサス王国のアマヤ王妃の声を担当している。出演が決まって、「飛び上がりたいくらいうれしかった」というディズニー作品への憧れや思い、2024年の展望などを、檀さんに聞いた。

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 ◇「いつかディズニーのお仕事がしたい」 夢が現実に

 「ウィッシュ」は、「アナと雪の女王」のスタッフ陣が製作したディズニー・アニメーション最新作。どんな願いもかなうといわれているロサス王国を舞台に、17歳の少女アーシャが、ある出来事によって夢のような王国に隠された秘密を知り、ディズニー史上最も恐ろしい“ヴィラン(悪役)”に立ち向かう……というストーリー。檀さんはロサス王国のアマヤ王妃の声を演じた。日本版では主人公アーシャの声を元「乃木坂46」の生田絵梨花さん、アマヤ王妃の夫、マグニフィコ王の声を歌手で俳優の福山雅治さんが担当している。

 ディズニー作品は子供の頃から大好きで、「20代、30代の頃はずっとディズニーの曲を聴いていた」という檀さん。

 「ベストアルバムを何枚か持っていたんです。『アラジン』の『ホール・ニューワールド』や『美女と野獣』『星に願いを』など、いろんな作品の曲がぎゅっと詰まったアルバムを、部屋でずっとエンドレスでかけて一緒に歌うくらい大好きでした」と回顧する。

 だからこそ、「いつかディズニーのお仕事がしたい」が、檀さんの夢の一つになっていた。そんな夢がかなった瞬間。発表まで誰にも言えなかったが、「我慢できない、世界中に叫びたいくらいうれしかったですね」と笑顔で思い返していた。

 檀さんにとってディズニーとは? 「エンターテインメントの中でもトップ中のトップがディズニーなんじゃないかなと。現実を忘れさせてくれる世界、大人も子供も日常を忘れて、(ディズニーランドでは)思い思いにキャラクターの帽子をかぶったり、カチューシャを着けたりして、その世界に入っていける夢の国ですね」と表現する。

 さらに、「私自身、エンターテインメントの世界で皆さんに作品をお届けする側の人間ですけれど、そんな私たちでも思う存分楽しめる、徹底して夢を与える、夢を見させる、そういう空間を作り続けているのがディズニーの世界だなと思います」と熱く語る。

 檀さん自身もディズニーランドに入ったら「もちろんカチューシャを着けてます」と楽しそうに笑った。

 ◇地声の力強い歌声に「本当に歌っているんですよね?」と尋ねると

 檀さんが演じるアマヤ王妃は、「マグニフィコ王と共にロサスを建国した王妃でもあり、何よりも国民のことを一番に願う、優しくて、とても賢い女性。すてきな役をいただいたなと思いました」といい、「しなやかな強さがあって、相手を思いやる心があって、理想の女性だなと思いながら演じていました」と思いをはせる。

 アマヤ王妃は、アーシャやその仲間とともに、「真実を掲げ」というナンバーで力強い歌声を響かせている。あまりの迫力に「本当に檀さんが歌われているんですよね?」と確認すると、「本当に歌っています(笑い)。ここ太字で書いておいてください」と檀さんはちゃめっ気たっぷりに語る。

 「この曲を聴いたときに、とても力強い楽曲で、絶対に地声の強い声で歌いたいと思ったんです。普段、私が歌うときは、柔らかい声で歌うことが多いんですけれど、今回に限っては、絶対に力強い声で歌おう、地声を使いたいと思いました。ある意味、自分の中でもチャレンジでした」

 収録前には、「これまでとは発声が違う歌い方なので表現を変えて何度も歌ったり、長時間での収録だと最後まで声がもつかなと思っていたんです」と心配していたが、「きっとすごくアドレナリンが出ていたんでしょうね。マイクの前に立つと、自分でも思っていた以上に声が出て、驚きました。絶対に成功させたいという強い願いが“ディズニーの神様”に届いたのかなって。とても“ウィッシュ”な瞬間でした」と感慨深げに振り返った。

 ◇年齢を重ねて低いトーンの声が響くように「もっと表現の幅を広げたい」

 そんな“ウィッシュ”な瞬間を経て完成した、公開中の「ウィッシュ」。檀さんの次なる“ウィッシュ(願い)”は? 檀さんは「ディズニーのお仕事をするという一つ願いがかなったばかりのところなので……」と思案しつつ、「次の願いは、この作品が、これからさらに多くの方に見ていただきたいということですね」と語る。

 「何かを強く願うことが、人生を輝かせてくれる素晴らしい原動力になる。それが“願いの力”なので、多くの方に見ていただきたいですし、そのメッセージを皆さんに深く受け取っていただきたいなと思います」

 最後に、新たな年を迎えて、2024年をどんな年にしたいかを聞いた。「2023年はいろんなお仕事をさせていただいて、歌を歌ったり、ディズニーのお仕事だったり、舞台も2本やり、ドラマも全然違うタイプのもの(『VIVANT』『たとえあなたを忘れても』など)をやらせていただいたりと、本当にバラエティーに富んだ年でした」と振り返る。

 そして、「2024年は、さらに新しい自分を皆さんに見せていきたいと思っています。2月には飛鳥クルーズでバレンタインライブをやりますので、お芝居だけでなく、歌の面でも、もっともっとエンターテインメントとして、さまざまなものを届けていけたらいいなと考えています」と抱負を語る。

 そして「優しい声だけでなく、今回の『ウィッシュ』のような強い声だったり、年齢を重ねて、少しずつ低いトーンが響いてきている部分もあって、いろんな声が使えるようになってきたなと思いますので、これからはもっと表現のバリエーションを広げて、『これが檀れいなの?』と驚かれるような声のお仕事もしてみたいですね」と目を輝かせた。

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