上白石萌音：指ハートポーズや笑顔のクランクアップショットが公開　「会話から生まれたものがたくさんある現場でした」

　俳優の上白石萌音さんと人気グループ「SixTONES（ストーンズ）」の松村北斗さんがダブル主演する映画「夜明けのすべて」（三宅唱監督、公開中）の撮影現場の裏側を切り取ったメーキング写真が2月16日、公開された。ベランダで指ハートポーズをする上白石さん、クランクアップ時に花束を手にした笑顔の上白石さんと三宅監督のツーショットなどが収められている。

　さらに、職場でくつろぎながら話す松村さんと上白石さん、笑顔でリラックスする松村さんのアップショットも公開された。

　映画は瀬尾まいこさんの同名小説が原作。PMS（月経前症候群）でイライラが抑えられなくなる藤沢美紗（上白石さん）と、パニック障害を抱える山添孝俊（松村さん）が、職場の理解に支えられながら、同志のような特別な気持ちで、相手を助けることができるのではないかと思うようになる、というストーリー。

　上白石さんは、「三宅監督や松村さんとは、いつもいろんな話をしていました。映画とは関係ない話をしてゲラゲラ笑いあったかと思えば、これから演じるシーンについて新しいアイデアが生まれたり。会話から生まれたものがたくさんある現場でした」と、充実した撮影を振り返ってコメントしている。

　また、クランクアップの日のエピソードも明かされた。一度差し込んだ太陽の光をもう一度とらえようと撮影隊が待つことになると、劇場版アニメ「すずめの戸締まり」（新海誠監督）で宗像草太の声を演じた松村さんが、呪文のようなものを唱えながら晴れを祈り始め、一同がわっと盛り上がる場面があったという。松村さんの祈りのおかげか、「本当に奇跡のような美しい光が差し込んできました。山添くんが持っている何かが作用したんでしょうね」と三宅監督が振り返るほどの仕上がりになった。

　同作は、2月15～25日（現地時間）開催の第74回ベルリン国際映画祭「フォーラム部門」に正式出品され、松村さん、上白石さん、三宅監督が現地で参加する。