3人の子供の母親で俳優の杏さんが6月8日、東京都内で、公開中の主演映画「かくしごと」(関根光才監督)の公開記念舞台あいさつに出席した。映画のタイトルにちなみ、「撮影時のかくしごと」を聞かれると杏さんは、今回のロケ撮影に子供連れで参加した際のエピソードを披露した。
これまでは「作品の雰囲気やスケジュールの都合もあって現場に子供を連れていくというようなことはしていなかったんですが」としつつ、今回は「子供も一緒にロケ地に来ていた」「ちょうど時間があったので、楽しい川遊びのシーンを撮ったあと、川辺でピクニックして遊びました」と母の顔を見せた。
杏さん演じる絵本作家の千紗子が、長年、絶縁状態にあった父・孝蔵(奥田瑛二さん))の認知症の介護のため、渋々田舎に戻る。ある日、千紗子は事故で記憶を失ってしまった少年(中須翔真さん)を助けるが、彼の体に虐待のあとを見つけ、自分が母親だと嘘をつき、少年と暮らし始める……というストーリー。関根監督が脚本も手がけた。北國浩二さんの小説「嘘」が原作。
舞台あいさつには中須さん、奥田さん、関根監督も出席した。