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三笠宮家の彬子さまの書籍「日本文化、寄り道の旅 ~彬子女王殿下特別講義~」(扶桑社)が11月5日、発売される。大英博物館の「宝物」発見から伊勢の神宮、お茶の話、皇室の洋装化・帽子をかぶる理由など、知られざる裏側が明らかになる。
女性皇族として初となる博士号を取得、大学で特別教授や特別招聘(しょうへい)教授を兼任される彬子さま。同書には、多くの大学などで講義されたものをまとめた七つの「特別講義」が収録されている。大英博物館の「日本」コレクション、海をわたった法隆寺金堂壁画、美術の裏側にあるもの、神道と日本文化など、リアルな経験談を交えた内容は、目の前で講義を受けているかのような臨場感をもたらす。
◇彬子さま 特別講義より(講義の前に 伝統とは「残すもの」ではなく、「残るもの」)
私が行きついた結論は、「伝統とは残すものではなく、残るもの」であろうと思います。今日までその技術が残ってきたのには理由があります。そして、その技術が失われるのにもまた理由があるのです。人間がいくらあがいても抗えないものはあります。今できることは、大切な日本文化が「残る」ための未来を、私たちの力で作っていくことではないかと思うのです。