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映画「ただいまって言える場所」で主演を務め、取材に応じた鈴木愛理さん
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映画「ただいまって言える場所」で主演を務め、取材に応じた鈴木愛理さん

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鈴木愛理:学生時代は優等生賞をもらった「いい子」タイプ 映画単独初主演作で母への感謝を伝えたい

 歌手で俳優、モデルの鈴木愛理さんが、映画「ただいまって言える場所」(塚本連平監督、1月23日公開)で映画単独初主演を果たす。母への思いや、自身の学生時代の思い出を聞いた。(前後編の前編)

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 ◇主人公とは「丸写しぐらい似ている」 あらためて感じた母への感謝

 映画は、親元を離れられないまま教師を続ける“子供部屋おばさん”のえりこ(鈴木さん)と、表向きは優等生ながらも学校に通えない“不登校少女”の千花(川口真奈さん)がSNSを通じてつながり、自分の居場所を探していく姿を描いた、ユーモアと涙にあふれる感動のヒューマンドラマ。鈴木さんは、「私の俳優キャリアで、このような社会問題を取り扱う作品は初めてなので、挑戦になると思った」という。

 「これまではラブコメをやらせていただくことが多かったので、30代になったこのタイミングで身を削ってお芝居をしなくてはならないような作品に体当たりしてみたいなと思いました。演じたえりこは、皆さんのイメージからすると、あまり私とイコールにならないかもしれませんが、自分では結構丸写しぐらい似ている部分が多いんです。勇者的な発言をしたいという気持ちはありつつも、生きていく中でいろいろな人格形成が行われることで弱くなっちゃった自分もいて、このポジティブとネガティブなバランスが似ているところもあるなと思いました」

 自身と役の似ている点の一つは母との関係性。人として尊敬できるかっこよさや、愛情を受けるシーンで特に感じた。

 「母役の大塚寧々さんとのシーンは、本当の親子のように自然に会話のキャッチボールができました。寧々さんが演じられたのがすごくかっこいいお母さんで、短い撮影期間でも女性として尊敬できるところがたくさんありました。私の母もとてもかっこよくて、人前で自分の弱いところを見せず、何かあったら駆けつけてくれるところは特に似ていると思いました」

 今作の脚本を読んでまず、母への感謝の気持ちがあふれた。

 「恥ずかしいんですけど、31歳にもなりながら、やっぱりまだ自分が母親の身になっていない手前、いまだに喧嘩(けんか)もします。成人式の時にしっかりお礼を言ったんですけど、それから10年以上たって、日常的に『ありがとう』って口にすることはありますが、この作品を母に見てもらって、あらためて感謝を伝えたいと思いました。珍しくて雪が降ると言われそうですけど(笑)」

 ◇いい子でいたかった優等生タイプ 「褒められることで満足していた」

 教師役は今回が初めて。中学校教師に密着した番組を見るなど、リサーチを重ねた。

 「思い返すと、私自身はずっといい先生に恵まれていました。特に思い出深いのが小学校2~4年生のときの担任の先生。小2がこの世界に入った年で、小3で初めて『あぁ!』というグループができてデビューしたときに新聞に大きく載ったんです。その新聞を誰よりも早く買ってきてくれて、『見たー!』って。恥ずかしいから静かに見守っていてほしかったと思いながらも、すごくうれしかった記憶があります。給食の時間に急に曲を流してくれたこともありました。『℃-ute』結成前で、バックダンサーとしてのレッスンのために千葉から東京に通っていたので、そういう生活を先生もサポートしてくれて、感謝しています」

 映画の冒頭、「いい子になりたかった」「いい子でいたかった」というシーンがある。

 「まさに優等生賞とかもらっていて、本当にガチガチにいい子でいたかったタイプですね。小さい頃からこの世界にいて、厳しく指導されることが多かったので、その反動なのか、褒められたり、認めてもらえたりすることで自分に満足していたと思います」

 「いい子でいる」ために我慢していたこともあるのか尋ねると、「我慢していたかどうかも気づいていなかったと思う」と笑う。

 「その時は、それが自分の中では正解で、全く後悔していないですし、何か嫌なことがあったわけでもないですし。ただ、後々に視野を広げたら世界はもっと広かったと気づく、そういう感覚です」

 以前は「型から出ることが苦手だった」ともいう。

 「自分がいる型の中に安全に収まっちゃう癖は、グループ所属時代はずっとあったと思います。大人になって、やっとぶつかりながら殻を破れてきていると思うんですけど。作中で、『いい子がいい子を辞めることができる友達を作ってほしい』っていうメッセージが私は自分のセリフの中でも特に好き。私自身も大人になってからそういう友達に出会えているので、すごく幸せな人生だなと思うんですけど、さらっと流してはいけないメッセージだなとは思います」

 <プロフィル>

 すずき・あいり 1994年4月12日生まれ、千葉県出身。2002年、8歳の時に、約3万人の応募からハロー!プロジェクト・キッズに選ばれる。2003年、「あぁ!」のメンバーとしてCDデビュー。2005年、アイドルグループ「℃-ute」結成。2017年、ハロー!プロジェクトを卒業。2018年、ソロデビュー。アーティスト以外にも、俳優、モデルとして幅広く活動している。

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