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三浦理恵子の美容ライフ:第92回 タティングレース実践編 無心になる時間が好き

 タティングレースを編むことで私が一番好きなのは無心になれるところです。そして出来上がる作品は、自分で見てもちょっとうっとりするくらいすてきだったり可愛かったりします。

 今日の課題は、お花です。1個作るのに、先生は5分くらいですが、私は15分くらいかかります。それでも一目一目紡いでいくのはとても楽しい作業なので、レッスンにちょっとお付き合いくださいね。

 ◇最初と最後をつなぐのが今日の肝

 斉藤先生にレッスンを受けるのは3回目で、今日はお花に挑戦します。前回のチョウチョのモチーフでした。それも楽しくてたくさん作りました! 準備万端で今日のお花をスタートします。

まずは編む準備です。シャトルに糸を巻きつけてから始めます。シャトルの糸を繰り出して、輪っかのようにして持ち、シャトルの方の糸が芯になるように、表目、裏目と編んでいきます。これが基本の編み方なのですが、糸の持ち方やシャトルの動かし方を詳しく説明するのが難しいので、興味のある方は動画などを参考にしてくださいね(斉藤先生の動画も探すと出てくるそうです~)。(写真1、2)

 お花はリングだけでできているモチーフで、最初と最後の花びらをつなぐところが今日の肝だそうです。

 レッスンのときは、設計図みたいな編み図を渡してもらえるので、それを見ながら作っていきます。先生は話しながらでもどんどん編んでいきますが、私はいったん始めると「………」という感じで無言になっちゃいます(笑い)。

 ◇糸をかけた左手の“力を抜く”

 タティングレースで最初に苦戦するのは、左手の指先を緩めることです。右手に持ったシャトルの糸が芯になるので、左手の糸を巻きつけるために、シャトルを動かしたらいったん左手の力を抜いて糸を緩め、シャトルの糸をピンと張った状態で、緩めた左手の糸を引いて目を寄せていくのですが……文字で説明しても分かりにくいですよね。

 とにかく、この“力を抜く”動作は、頭で考えるより、何個も作っていくうちに慣れるしかない感じです。先生がおっしゃるには、自転車に乗ることや、逆上がりの感覚に似ているそうで、いったん身につけば無意識でできる。そこまで何個も作るしかないですね。「人によって個人差がありますが、レッスンの途中で、マンガの吹き出しに電気がつくみたいにひらめく瞬間が必ずあります」と先生がおっしゃるので、私は最初からガンガン作りました。最初はチェインと呼ばれるひも状の目(写真3)、次にリング。だんだんステップアップします。タティングレースはチェインとリングの組み合わせでできているので、目数やつなぎ方を変えていくだけでどんどん広げて編んでいけるんです。今日のレッスンの肝になっている「最初と最後のつなぎ」は、その中の大事なテクニックの一つだそうです。

 ◇失敗は初心者の“あるある”

 でも今日は一度失敗しちゃいました。一つ目のリングを作り、次のリングを作ったところで、前のピコットとジョイントするのを忘れてしまい、最初からやり直しです。これは初心者の“あるある”だそうで、ジョイントを練習すると言われたのに、作るのが楽しくてどんどんやっちゃいました(笑い)。

 気を取り直してもう一回。三つ編んでジョイント、五つ編んでピコット……。先生には体の使い方がうまいと言われましたが、必死過ぎて自分では全然分からないです。ただ、ひたすら楽しい。それがすべてです。

 その後は順調。編み図にしたがって黙々と無心に作っていきます。そしていよいよ、最初と最後をつなぐ今日の肝。

 ◇右手の動きで覚える「くるりんぱ!?」

 これがなぜ難しいかというと……。お花をぐるっと一周して作ってきて、最初と最後の花びらをつながないといけないのです。しかも、今まではジョイントしたいピコットは必ず左側にあったのですが、最後につなげるときのピコットは右側。さて、これをどうするか?

 いろいろなやり方があるそうなのですが、先生の説明は「くるりんぱ」です。つなぎたいピコットを見失わないようにして、編みかけのモチーフをたたみ、さらに上から下にたたむ……。先生が説明したのは、右手の動きに例えること。右手の手のひらを下にした状態から、手が自然に動く方向に返します。そして上から下にもう一度。覚えやすく、説明しやすいように考えたそうです。これが通称「くるりんぱ」なのですが、うまく説明できない……。こういう時に、対面のレッスンはうれしいなと思います。

 そして最後に残りの目を作り、糸を引いて出来上がり。これが本日の作品です(写真4・5、糸を止めるときは、結んでから手芸用の接着剤で固めます)。

 いやー、これは難しい! 私はまだ初心者なので太目の糸を使っていますが、慣れてきたらもっと細い糸を使うようになるので、それが憧れなんです。

 ◇間違えても先に進む

 実はこの後、細い糸デビューもさせていただきました。糸はグラデーションのものを使わせていただきました。細い糸に合わせてピコットも増えましたが、憧れだったので頑張って作りました(写真6)。

 先生の教室には、80歳を超えている方もいらしているそうで、タティングレースは本当に一生の趣味になりますね。

 海外でも愛好者の多いタティングレース。その中には修道女さんもいらして、そのため 十字架のパターンなども多いそうです。聖書や賛美歌の本のしおりにしているとか。先生に見せていただいたビーズ入りのものや、パールを編みこんだものもいつか作ってみたいと夢は広がります。

 斉藤先生のレッスンは、ちょっと間違えても、「絶対これはダメ」ということがないので、すごく楽しくできるんです。「間違えたことが気になるのは本人だけ。間違いを直すことより、次に進んだ方がいいことも多いので、間違いは見なかったことにして先に進む。学校の勉強とは違うので、タティングレースを楽しんでいただくことが一番」というポジティブな感覚で接していただけるので、すごくやる気も引き出してもらえます。

 ふち飾りができる布に編みつけたモノ(写真7)は、納得いかなくて一度編んだものを全部ほどいてやり直したんですが、「すごくキレイにできましたね」と言われたうれしい作品なので、見てくださいね。

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