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トリートメントサロン「ABSOLU HERBEEN TOKYO」を主宰する早野實希子さん(左)と対談した三浦理恵子さん
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トリートメントサロン「ABSOLU HERBEEN TOKYO」を主宰する早野實希子さん(左)と対談した三浦理恵子さん

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三浦理恵子の美容ライフ:第116回 施術を受けて泣き出す人も…トリートメントサロン主宰・早野實希子さんに聞く

 心身が不安定になりやすい季節の変わり目は、エステサロンで体を整えてもらうのもひとつの手。今回体験で訪れた早野實希子さんが主宰するトリートメントサロン「ABSOLU HERBEEN TOKYO(アプソリュハービン トーキョウ)」は、私が行ってみたかったサロンの一つです。前回の施術体験に続き、今回は早野さんとの対談をお届けします。

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 ◇体のいらないものをバウムクーヘンをはがすように

 三浦理恵子さん:今日はありがとうございました。ほかでは体験できないエステを体験できた気がしました。心も体も浄化されて、いらないものが出た、という感じで。早野さんは東京とロンドンでサロンを開いていますが、施術は早野さんのオリジナルのものなんですか?

 早野さん:はい、私が独自に考案したものです。背景には、過去の経験があります。私は、薬剤師として、かつて北里研究所東洋医学総合研究所で東洋医学と漢方に携わっていました。その後ロンドンに留学して、美容と健康に関する15個の資格を取得しました。それらの知識を取り入れながらオリジナルのメソッドを作り、改良に改良を重ねて、今も続けています。今日も三浦さんに合わせた施術をさせていただいたんですけど、いつもその方のお体に合わせた施術を行うので、お客様からは「毎回違いますね」とか、「今日は自分のここが疲れてたんだっていうのが分かりました」っていうふうにお声がけいただくこともあるんですよ。

 三浦さん:物質的なものはもちろん、気持ち的にもすごくたまっていたんだろうなっていうものが、体を触っていただいている間に全部出ていくんですよ。なので、施術中に感情もたかぶったりすることもあって、すごく不思議な感じがしました。

 早野さん:東京のサロンでもイギリスのサロンでも、施術の中で気持ちがあふれて泣かれてしまう方もいるんですよ。それから「婚活のために」といらしたお客様に、彼氏ができたり、結婚されたり……。このベッドに寝るとすごい!なんて言われたりします。中には、施術した帰り道にナンパされた、という方も。この間も40代後半の方が、うちのサロンに来て3回目に、10歳年下の男性と結婚したとご報告してくださったんです。もう1人の方は、うちに通い始めてから登山を始めて、山でリュックサックを落とした時に拾ってもらった12歳年下の男性と結婚されたそうです。

 三浦さん:えー!すごい! 施術中に心がほぐれて泣いてしまう、というのも神秘的な体験ですね!

 早野さん:三浦さんのお体からは、すごく周りに気を使われる方なんだなっていうのを感じました。すごく頑張っていらっしゃるのが分かって、途中で私も涙が出そうになりました。皆さんの体を施術して感じるのは、ご本人が気づいていない体の頑張りです。そういった体にたまっているものって、施術する中でどんどん出てくるんです。バウムクーヘンを一枚一枚はがしていく感じで。1枚はがすと、またその次のものが出てくる感覚です。

 三浦さん:確かに、そういう感じがしました。最初触ってもらったときに固かったところが、次に触ってもらったときにはもう、ほぐれてちょっと楽になっている感じがあって。それの連続でした。

 早野さん:初回でそこまで分かっていただけて、すごくうれしいです。

 三浦さん:私はここ数年、足裏マッサージなんかにはよく行っていたんですけれど、ここまでいらないものを「はいでいってもらってる」感じは初めてでした。

 ◇ハリウッド女優、パリのデザイナーの施術も担当

 三浦さん:早野さんはどうして東洋医学から美容の道へと進まれたんですか。

 早野さん:実は美容の世界って虚飾の世界なのでは?って思っていたところもあったんです。でも、考えが変わりました。私は薬剤師の仕事をしているころ、アトピーの患者さんと触れ合う機会が多かったんですが、その中で患者さんが、肌がキレイになって、生き方まで変わられるのを目にする機会があって。伏し目がちだった方も、キレイになられたら「就職決まったんです!」と明るく報告してくれたり。そういうのを見て「美ってすごいんじゃないか」ってガーンときて。それから美容の勉強をしようと決心し、美容・健康学に関する英国上級国家資格を取るためにイギリスに留学しました。

 三浦さん:それでロンドンでサロンを経営されているんですね。海外と日本の方で、美意識の違いは感じますか?

 早野さん:日本の方はとにかく日焼けしたくない、という方が多いですが、欧米の方は日に焼けることがステータスだと考える方が多いんです。ロンドンの方は白い体でビーチに行くのが恥ずかしいと感じるようで、セルフタンニング、自分で小麦色の肌になるローションやスプレーをかける方もいらっしゃるくらいです。

 三浦さん:美意識もロンドンの方は高いですか?

 早野さん:そうですね、高いと思います。スポーツやエクササイズをとてもよくされますね。ピラティスやヨガ、あとはスポーツジムに通われたりして、これにアロママッサージを組み合わせたりされています。メークに関して言うと、中東の方はアートメークが多いですね。日本ではびっくりされるような、かなりはっきりした眉毛にしたり。あとは。美容と健康のために大腸洗浄をする方が多いですね。ただ、日本人と欧米人では基礎体温が1度違うという説もあるので、大腸洗浄は日本人の方には合わない場合があるかもしれません。

 三浦さん:食生活に違いはありますか?

 早野さん:そうですね、これはいいことかどうかは分からないんですが、欧米の方はサプリメントをよくとられますね。食事よりもサプリ、というくらい。専属の栄養士がいる方も多くて、その栄養士がDNAや毛髪を解析して出したサプリを飲んでいる方もいらっしゃいます。ただ、日本人は胃が弱い傾向があるので、サプリで胃を痛めてしまったり、吹き出ものが出てしまう場合もあるので、種類や量には気を付けたいところですよね。

 三浦さん:サプリは体に良いと思って必要以上にとってしまうことあります。なるほど! 取りすぎは肌荒れの原因にもなりかねないのですね。

 早野さん:でもやっぱり、食事は基本的なことを守ることが大事だと思います。よくかんで食べるとか、バランスよく食べるとか。日本食は海外でも究極のSPA食ともいわれていて、パーフェクトだともいわれますからね。おみそや納豆など、発酵食品も多いですしね。

 三浦さん:早野さんご自身の施術に関しては、国によって変えるところもあるんですか。

 早野さん:そうですね。私の施術の特徴の一つとして「顔のデザイニング」を挙げてくださるお客様も多いのですが、国によって求められるお顔の傾向が違うので、例えば中東の方が好むのはこういうお顔、というふうに、イメージを変えて施術をしています。それが都市によって異なる国もあります。例えばアメリカの場合は、ニューヨークとロサンゼルス、テキサスなどでも違いがあるので、それに合わせて、あくまでも私の感覚ではありますが、デザイニングするようにしています。今回は三浦さんのお顔を拝見して、こういう形にしたいのかなというのを私なりに考えて、施術時間内でのゴールを目指して施術しました。

 三浦さん:顔を作れるんですか!?

 早野さん:はい、私はハリウッドの方にも呼ばれることがあるんですが、その理由の一つが、顔のデザイニングができるということなんです。この間もデミ・ムーアさんをご紹介いただいて施術する機会がありました。コレクションシーズンには、パリにデザイナーさんの施術をしに行くことも多いです。デザイナーの方はすごく美意識が高いので、パリコレの時なんかには、ショーのフロントロウ(1列目)に座る方と、自分の施術をしてほしい、と言われるんですよ。デザイナーさんはショーの最後の方に出てくるだけですが、すべてにおいてやはり意識が高いと、とても勉強になりました。

 三浦さん:パリコレ!!カッコいい! すごいエピソードですね。

 早野さん:私は世界各国のさまざまな人種の方のお体を触らせていただく機会があるので、それを日本のお客様にフィードバックできるんです。ありがたい経験です。

 ◇美しい人は「目」「体の先」が美しく「邪悪さがない」  

 三浦さん:施術の際に気を付けてらっしゃることはありますか。

 早野さん:一球入魂じゃないですけど、1ストローク入魂、ということは心がけていますね。貴重なお時間とお金をいただいていますし、体は魂が入っている大切な器なので、来ていただいた方には全身全霊をかけて施術をするようにしています。私は毎日、神社にお参りに行って体を清めてからサロンに来るようにしています。

 三浦さん:すてきです! もう、こういう考え方の方、大好きです。尊敬します! 私も頑張ろう! 早野さんのような女性に憧れます。

 早野さん:ありがとうございます。とてもうれしいお言葉ですし、充実している毎日ですが、私生活は少し寂しいかも(笑い)。

 三浦さん:そんなことありません! キラキラしていらっしゃいます! こちらに来た方は皆さん、早野さんに元気やエネルギーをもらって帰られているんだと感じました。私も今日、すごく充電された感じがしました。

 早野さん:本当ですか? そう言っていただけるとうれしいです。

 三浦さん:最後にお聞きしたいんですが、早野さんにとっての美しい人とは、どういう人なんでしょうか。

 早野さん:内面ですね。私は英語のネーティブではないので、海外にいって苦労した時に「とにかく目だ。目にすべてが出るから」って言われて。この人は大丈夫だっていう優しさだったりも、目から感じられるんですよね。それから、ご自身のしわや年齢を経るプロセスを愛するようなケアをしていただきたいと思います。それができている方は美しいなと思います。ご自身を卑下するわけでも、誇示するわけでもなく、本当にご自身の芯があって、優しさがあって、邪悪さがない人が美しいなと思います。

 三浦さん:分かります。でも人ってどうしてもネガティブな感情が生まれてしまったりして、そういう時って本当に自分が嫌になってしまったりするんですけど……。でも今日は、そういうものがすべて払われた気がしました!

 早野さん:よかったです。それから私が思うのは体の「先」の部分。私がつくづく思うのは、髪先、手先、指先って清潔感が出るじゃないですか。内面から出るものプラス清潔感は大事かなって思います。私もロールモデルにしたい方はたくさんいるんですが、やはり皆さん前向きで明るくて、笑顔がきれいで、目から慈愛ビームが出てるような方ばかり。80歳で「今がモテ期」とおっしゃるお客様もいらっしゃるので、そういうふうでありたいですね。

 三浦さん:今日、お会いできて本当によかったです。幸せな時間をありがとうございました。

 早野さんの施術はオリジナリティーと、エネルギーにあふれていて、まさに都会の中心のパワースポットのように私を包み込んでくださいました。

 いろんな分野を学ばれていることや、海外でのご活躍に、尊敬と憧れの気持ちもさることながら、実際お目にかかれた早野さんは気さくで、温かい太陽のような女性でした。こんな女性になれるよう、ハート磨きもしようと決心した素晴らしい体験でした。

 早野さん、スタッフの皆さん、これからもよろしくお願いいたします! そして貴重なお時間をありがとうございました。

 皆さんからのご意見、ご感想、リクエスト、メッセージなどいただけたらうれしいです。下記のお問い合わせフォームからお送りくださいね。

 さて、「毎日キレイ」のリニューアルに伴い、5月から「三浦理恵子の美容ライフ」も一新します。

 ココロもカラダも毎日キレイを目指して、笑顔で過ごせる女性になりましょう。新しい装いとなる連載コラムをお楽しみに!

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