映画「ヴァレリアン 千の惑星の救世主」の一場面 (C) 2017 VALERIAN S.A.S. - TF1 FILMS PRODUCTION
映画「レオン」(1994年)や「フィフス・エレメント」(97年)などで知られるリュック・ベッソン監督の最新SF映画「ヴァレリアン 千の惑星の救世主」が30日からTOHOシネマズ新宿(東京都新宿区)ほかで公開される。フランスのマンガ「ヴァレリアン」を実写化。はるか未来の宇宙を舞台に、平和を守るべく銀河をパトロールするエージェントたちが、宇宙の存亡に関わる陰謀に立ち向かっていく姿を描く。宇宙人の踊り子・バブル役で出演している米人気歌手リアーナさんのダンス七変化シーンにも注目だ。
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西暦2740年。腕利きのエージェントであるヴァレリアン(デイン・デハーンさん)とローレリーヌ(カーラ・デルビーニュさん)の2人は、ある日、パトロールで宇宙ステーション「千の惑星都市」へ向かう。そこで放射能反応が判明し、死滅の危機にある全種族を救うべき2人に極秘ミッションが下される。しかし、2人の前に30年前に消滅したはずの惑星の住人たちが現れ……というストーリー。日本語吹き替え版では、バブル役の声優をお笑い芸人のゆりやんレトリィバァさん、ヴァレリアン役を声優の日野聡さん、ローレリーヌ役を声優の沢城みゆきさんが務めている。
見始めてすぐ、ただただ美しい映像に圧倒される。特に序盤に出てくる惑星ミューで暮らすパール種族の造形などは、思わず息をのむほどだ。そんな高精細な映像の中、ベッソン監督“らしい”ともいうべき、遊び心をあふれんばかりに詰め込んだ底抜けな世界観で物語が進んでいく。危機に立ち向かっていながらも、主人公2人のノリが軽妙で、数多くのエピソードを盛り込みつつ、ジェットコースターに乗っているかのように映画は進み、心の底から楽しめる。SF映画でありながらハード過ぎず、どっぷりその世界観に浸たれた。映像をとことん楽しむなら3D、4DXをお勧めしたい。(遠藤政樹/フリーライター)
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