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西島秀俊:車いすバスケ界のヒーローは「日常を楽しんでいる」

 俳優の西島秀俊さんが16日、東京都内で行われたパラリンピックドキュメンタリーシリーズ「WHO I AM」(WOWOW)シーズン3のトークイベントに登場した。ナビゲーター&ナレーションを担当する西島さんは「シリーズはパラリンピアンの皆さんの素晴らしいパフォーマンスや努力を描いていますが、一番の特色は皆さんがパーティーを楽しんでたり、きれいなドレスを着たり、スポーツだけじゃなくて家族やパートナー、お子さんなど、そういう日常を楽しんでいる姿を描いているところ」と紹介した。

 イベントは、テニスプレーヤーの松岡修造さんが司会を務め、車いすバスケットボールのカナダ代表のパトリック・アンダーソン選手、日本の車いすテニスプレーヤーの国枝慎吾選手、2018年車いすバスケットボール世界選手権大会日本代表キャプテンを務めた豊島英選手らも登場。

 シーズン3でアンダーソン選手を取り上げた回について、西島さんは「パトリックさんは神と呼ばれている方ですけど、逆に僕と同じように奥様がいて、可愛いお子さんがいて、家族、音楽、そしてスポーツという三つをどうバランス取っていくかを、楽しんだり、きっと悩んだりしながら、生活しているところが魅力的に感じる」と語っていた。そして、ナレーションについて「試合(のシーン)は自分の中でも高揚しますけど、日常のすてきに感じるところを、すごく丁寧にナレーションをしたいと思ってやっていました」と振り返った。

 松岡さんが「今日来ているお客様の代表として、西島さんから質問をお願いいたします」とむちゃぶりされると、西島さんは「そうですね。えっと……僕も今日いろいろお聞きしたかった奥様のことを、修造さんが(すでに)聞いていて」と言って苦笑い。気を取り直して「個人的にくじけそうになったときに『WHO I AM』を見て勇気を奮い立たせて、まだまだ全然いけると思っていますが、パトリックさんはどんな方に見てもらいたいですか」と西島さんが質問すると、アンダーソン選手は「家族がいるからこそパッションがつなげられるので、パッションをたぎらせて、困難なものがあろうとも自分がまだ進んでいきたいと感じているすべての人に届けたい」と熱い口調で語った。

 イベントの最後にアンダーソン選手は「東京はカナダに比べると小さな国ですから、国中の人が東京に集まることを期待しています。そして決勝は日本対カナダ。ぜひご覧になってください」とメッセージを送った。

 「WHO I AM」は、IPC(国際パラリンピック委員会)とWOWOWが共同で立ち上げたパラリンピックのドキュメンタリーシリーズ。シーズン3(全8話)は25日から毎週木曜午後10時からWOWOWプライムで放送される。

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