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安斉かれん:「M」アユ役で話題の21歳「マジで人生、なんとかなる」 続いたのは音楽と金髪くらい

 昨年春に放送された連続ドラマ「M 愛すべき人がいて」(テレビ朝日系/ABEMA)でアユ役を演じて話題となった歌手の安斉かれんさん。ドラマで注目を集めつつ、アーティストとしては人気音楽番組やフェスへの出演、12月には7枚目のシングル「Secret Love」も配信されるなど目覚ましい活躍が続いている。多方面で輝きを放つ安斉さんとはどのような人物なのか。デビューからこれまでの活動やアーティストとしての思い、さらにファッションや美容などについて話を聞いた。

 ◇座右の銘は「なんとかなる」 過去にはコンビニ店員願望も…

 安斉さんは、1999年生まれ、神奈川県藤沢市出身の21歳。渋谷の人気ショップで働きながら、デビュー前からファッション系メディアに登場。“令和元日”となる2019年5月1日にファーストシングル「世界の全て敵に感じて孤独さえ愛していた」でデビューした。

 幼い頃は「基本、マイペース」な子供だったという安斉さん。小学生時代は「普通の小学生」だったというが、バラエティー番組で披露していた小学4年生でブリーチをしていた逸話に表されるように、ファッションでもマイペースに好きなものを楽しんでいたといい、「興味のないことは本当に何もできない。続かないんですよ。だから、音楽と金髪ぐらいですね、続けていられているのは」と苦笑する。

 子供の頃から、父親の影響でロックを聴いて育つほどの音楽好き。中学校の入学前に父に連れていってもらったロックバンド「ザ・ローリング・ストーンズ」のライブで、メンバーが管楽器を吹いている姿を見て「超かっこいい!」と思い、中学校では3年間、吹奏楽部でアルトサックスに熱中。高校入学後は「喉も一つの楽器」との考えから歌うことも始め、卒業してからも歌のレッスンに通う生活を続けていたという。

 そんな安斉さんだが、芸能の世界に入る前は「もともとは、コンビニの店員をやりたかった(笑い)」という願望も。「猫ちゃんを飼って、『家の裏のコンビニで働いていていいよ』と言ってくれる人と結婚するのが夢でした(笑い)。夕方までコンビニで働いて、帰ってご飯を作って、(夫の帰りを)猫と待つ……という人生を送りたいという夢がありましたね。そういうことを書いた歌詞のストックもあります」と楽しげに明かす。

 もともと、芸能界で活動をすることを目指していたわけではなかったという安斉さんだが、デビューを果たし「こうやって音楽ができているのは、すごくありがたいなと思います」と喜ぶ。ただ、歌にドラマにと大活躍する今の姿については「本当に、運と出会いでしかない」と控えめに語り、「人との出会いって大事だな、と。巡り合わせみたいなものとかがいろいろ一致して、こうやっていろいろやらせてもらっているだけなので、ありがたいですね」と感謝の思いを明かす。

 そんな安斉さんの座右の銘は「なんとかなる」。安斉さんは「マジで人生、『なんとかなる』と思っていて。たとえば、デビュー前は先が見えないからこそ、すごくいろいろと考えるじゃないですか。でも飛び込んでみたら、なんとかなっているから。『なんとかなるんだな』って(笑い)」と無邪気に笑う。

 ◇恋愛の歌詞に初挑戦 作詞の方法は…

 連続ドラマ「M 愛すべき人がいて」で話題を集めたが、もともとアーティストとしての活動が軸。今年は音楽フェス「a-nation」や人気音楽番組「ミュージックステーション(Mステ)」(テレビ朝日系)に出演するなど充実の1年となった。昨年12月2日には、11~12月に放送されたMBSの連続ドラマ「社内マリッジハニー」の主題歌で、7枚目のシングルとなる「Secret Love」も配信がスタート。安斉さんにとって初めて書いた「恋愛の歌詞」だったという。

 「ドラマのオープニング主題歌に決まっていたので、原作を全部読ませていただいて、そこからちょっとずつヒントをもらい、原作の感じも残しつつ、歌詞を書きました。だから、今回は自分の実体験というより想像です。『恋の始まり』が自分の中のテーマだったので、ドキドキやキュンキュンを表現したいなと思いました。メロディーも、今までの中で一番ノリノリでアップテンポ、ポップな感じの曲だったので、そういうのをイメージして。普段言わないような歌詞も出てくるので、『こんなこと言って大丈夫かな』とか、照れながら書きましたね(笑い)」

 今回は自分でテーマを設定して臨んだため作詞に苦戦したが、普段はスマートフォンに思いついたことをメモし、そこから言葉を引っ張ってきて歌詞にする……という作詞スタイルのため、「『歌詞を書かなきゃ』という感じではなくて。苦でも何でもなく、楽しいんです」と明かす安斉さん。「今回は楽しかったけど、難しかったですね。今までで一番難しかったかも」と振り返る。

 ◇ファッションは“迷走”中? 実はインドア派な一面も

 明るい金髪に強めなメークというビジュアルが印象的な安斉さん。普段のファッションのこだわりを聞いてみると、意外にも「自分が何が好きなのか分からない、迷走してる(笑い)」と苦笑いする。「普段は衣装を着させていただくことが多いので、『あれが可愛い』とかの気持ちが芽生えるんですけど、オフのときの私服は分からない(笑い)。『何着ればいいんだ?』みたいになっちゃって……。でも、よく“脚を出す”とかはしています」と笑う。

 美容で気をつけているのは、あくまで基本的なこと。「疲れて帰ってきても化粧を落として寝るとか、お風呂から出たらすぐにスキンケアするとか。基本的なことしかしていないけど、大事なのはそういうことの積み重ねかなと思います」と安斉さん。スタイル維持のための運動などは特にしていないが、今はジムに通うことを考えているという。

 そんな安斉さんのストレス発散法は「食べる、寝る」で、「よく食べてよく寝れば元気になります」。実はインドア派で、家にいることはまったく苦ではなく、コロナ禍での自粛期間中も「家で映画を見たりピアノを弾いたり、『どうぶつの森』をやっていたり。それの繰り返しでした」とマイペースだ。現在はゲーム「デッド バイ デイライト」にハマっているという。

 ◇2021年も“かれん節”を大事に

 今後は「(演奏できる)楽器を増やしたい」と考えているそう。根底にあるのは「楽器が好き」という思いだ。特に、ドラムとウクレレに関心があるという。「管楽器は、サックスをやってるから口の形が壊れるのが怖くて、ほかの楽器が吹けない。形が変わってしまいそうで怖いんです。だから、管楽器以外でできる楽器をやりたいですね」と新たな可能性に目を向ける。

 これからも、ひとつの型にはまらず、挑戦を続けていく思いは強い。改めて2021年の意気込みを聞いてみると、「2021年も“かれん節”を大事にしつつ……。『安斉かれんといったらこれ』というのは作りたくない。これからもいろんな音楽のジャンルに挑戦したいなと思っていますので、温かく見守ってくれたらうれしいです」とまぶしい笑顔で語ってくれた。

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