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俳優の高橋一生さんが、2022年1月10日から放送をスタートする連続ドラマ「恋せぬふたり」(NHK総合、月曜午後10時45分)で、女優の岸井ゆきのさんとダブル主演を務める。高橋さんは、恋愛もセックスもしたくないスーパーの店員・高橋を演じる。
ドラマは、岸井さん演じる、恋愛もセックスにもなじめず生きてきた咲子と、恋愛もセックスもしたくない高橋が恋人でも夫婦でも家族でもない、新たな関係を築いていく物語。「アロマンティック・アセクシュアル(恋愛的指向と性的指向のどちらの面でも他者にひかれない人)」が始めた同居生活は、両親、上司、元カレ、ご近所さんたちに波紋を広げていく。
ある日、会社の後輩が企画した仕事で、“恋する〇〇”キャンペーン商品を見るためスーパーを訪れた咲子は、店員の高橋から「恋しない人間もいる」と言われ、ハッとする。咲子は結婚を急かす母親のいる実家を出て親友とのルームシェアを計画するが、その親友が元カレとヨリを戻しドタキャン。心が折れそうになるが、「アロマンティック・アセクシュアル」という言葉と出会い……と展開する。
高橋さんは「生活や仕事。日常にいつからか『当たり前』にあったものや考えが、誰かにとっては『当たり前』ではなかったとしたら。なにかと世の中進むのが早くて、当たり前ではないものを『そういうこともある』として、じっくり理解を深めていくことが難しくなってきました。誰かにとっての当たり前が、別の誰かにとっては当てはまらず、理解しにくいことなのかもしれません。今回参加させていただく作品を機に改めて自分の『当たり前』を見つめ直してみたいと思います」とコメントしている。
岸井さんは、役柄について「私が演じる咲子は、恋愛のことが分からなくて、それを分かっているのが当然の周りの人たちとの関係になじめず、戸惑いながら生きています。でも人は好きだし一人は寂しい、恋愛抜きで家族を作ろうと頑張ります」と説明。「人は、誰にも分かりっこないと思っている人もみんな、本当は自分のことを分かってほしいと思います。性格が違う、価値観が違う、それでも同じ社会で生きてます。その中でこんな生き方もあるのだと感じていただければ幸いです」としている。