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日本の名湯:すべての部屋と露天風呂から谷川連峰を望む 和風モダン建築の群馬・みなかみ「別邸 仙寿庵」

 そびえたつ雄大な谷川連峰が敷地内の随所で楽しめる、群馬県みなかみ町にある宿「別邸 仙寿庵」。「一流の証明」ともいわれる、ホテル・レストランの会員組織「ルレ・エ・シャトー」に加盟する、国内でわずか11軒しかない宿の一つだ。上質なホスピタリティーとみなかみというテロワール(土地)に根差した食、そして日本の伝統文化がさりげなく息づくラグジュアリー温泉宿として人気だ。

 東京・銀座の有名すし店「銀座久兵衛 別館」などを手がけた、和風モダン建築の第一人者でもある建築家・羽深隆雄(はぶか・たかお)さんによる設計・デザイン。雲母刷(きらずり)や手すき特殊和紙、墨流しなどの伝統的手法と、イグサではなくステンレスの糸で作ったステンレス畳織りといった斬新な手法の融合が素晴らしい。

 大浴場のほか、全客室に湧きたての源泉がそのまま注がれる露天風呂がついており、どの部屋、どの露天風呂からも谷川連峰が望める。余分な皮脂や角質を取り除き、水分を保ちハリや弾力がある肌へ導いてくれる効果が期待できる泉質。筆者もうるおいを感じるふんわり柔らかい肌になった。

 社長と料理長が厳選したという器に美しく盛られた料理は、みなかみの食材を中心に用いた創作会席。箸置きや飾りに使われている小枝や紅葉は、庭の樹木から採ったものだそうだ。メニューは季節ごとに変わり、内容も食材もその時々でガラリと変わる。

 朝食は夕食と同じ個室でいただく。個室それぞれしつらえが異なり、筆者が食事した個室は夕食では一般的な長方形だったテーブルが、朝食時には庭を眺めながら食べられるような三角形に組み替えられる細やかな工夫が特によかった。

 こだわりのアメニティーはもちろん、宿帳に記入する際には色とりどりのペンの中から選べる粋な演出など、いろいろな角度からのもてなしに癒やされ、そして感激させられる。日常のあれこれを忘れて、感動を味わってほしい。

 <プロフィル>

 朝香。モデル・美肌温泉家。慶応大卒。温泉ソムリエアンバサダーなど数々の温泉資格を持ち、日本温泉気候物理医学会など多数の学会に所属。美容効果が期待できる温泉やその効能をより引き出す入浴法を広めようと日々活動している。自治体の観光PRの監修・アドバイザーなども務める。

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