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2024年のファッショントレンド:デニムがビッグトレンド ベストもマストアイテムに 後編

 2024年らしいトレンド感を出すために持っておきたいアイテムは? 好奇心旺盛な30代女性を応援するファッション誌「InRed(インレッド)」(宝島社)の橋爪尚子編集長に、アラサー、アラフォーにお薦めの注目アイテムなどを聞いた。

 ◇ベストはマストアイテム 透け感素材とも相性がいい

 橋爪編集長によると、「展示会でよく見たのはベスト」だといい、カジュアル系ブランドからコンサバ系ブランドまで幅広く展開されている。

 「透け感のあるトップスは、1枚では不安でも、ベストをプラスするとすごくおしゃれに決まってくる。チェックなどの柄物や、素材感もいろいろあるので、使いやすいアイテムを選べると思います。ベストとパンツ、ベストとスカートなど、セットアップで着られるものもたくさんありました」

 ベストは短い丈からロング丈まで、数年前からじわじわと流行しているアイテムなので、「取り入れるのが簡単」ともいう。

 「まったく新しいアイテムを試すのは恥ずかしいかもしれないけど、ベストはいろいろなブランドから出ていて、価格帯もさまざま。季節の変わり目にも便利なアイテムです」

 ◇デニムがビッグトレンドに お気に入りの1枚を探して

 ボトムでビッグトレンドになりそうなのがデニム。ベーシックなアイテムではあるが、橋爪編集長は「普段着としてのデニムから、おしゃれ着としてデニムを選ぶ人も増えるのではないか」と予想する。

 「購入して数年同じものを履く方も多いと思うけど、今シーズンはぜひ新しいのを探してほしいです。デニムブランド、ファッションブランドだけでなく、ハイブランドまで、形も色もさまざまなアイテムが出てくるので、お気に入りを見つけてください」

 橋爪編集長も個人的には「あまり履かない」と言いつつ、すでに新しいデニムを購入したそう。

 「太めのワイドストレートを購入しました。カジュアルな手持ちの服にも合わせられそうで、膝の位置が低いという自分のコンプレックスを隠せそうなものを選びました」

 デニム素材は、パンツだけでなく、スカートやトップスにもある。

 「少しハードルが高いですが、セットアップで着られるものもあります。ただ、流行アイテムの掛け合わせで、デニムのベストとパンツを選ぶと、(お笑い芸人の)スギちゃんをどうしても思い出してしまいます……(笑い)」

 ◇バッグは三日月形 靴はスニーカーに加えカチッとしたものも

 バッグで注目なのは、ワンハンドルと三日月形。

 「三日月形のバッグでは、ユニクロから出ているものがかなり話題になりましたが、さまざまなブランドから出ています。キャッシュレス化が進み、財布が小ぶりになったことで、バッグも小さいサイズが流行です。また、スマホポシェットも人気で、ハイブランドからも出ています」

 靴は、引き続きスニーカーが人気だが、ローファーなどカチッとした印象のものもトレンドだという。

 「お出かけに合わせて新しい靴がほしくなりますよね。ワンストラップのメリージェーン(かかとが低く、甲にストラップや金具の飾り留めが付いているタイプ)で足元をすっきり見せるのもおすすめです」

 ◇EC専門ブランドは価格を抑えめでクオリティーの高いアイテムがそろう

 コロナ禍で、店舗での買い物が思うようにできなかったことも影響しているのか、各ブランドで、EC専門のオリジナルブランドやラインアップをそろえているという。

 「素材や形など、ファッションブランドならではのよさがありつつ、価格帯が少し下がるのがメリット。例えば、オンワード樫山のEC専業ブランド『UNCRAVE(アンクレイヴ)』はファッションエディターがクリエーティブディレクターを務めていて、クオリティーが高いです。ユナイテッドアローズやワールドなどもEC専門ブランドや、店舗には置かないEC限定アイテムがあるので、注目です」

<プロフィル>

 はしづめ・なおこ 山梨県出身。大学卒業後、鉄鋼メーカーで営業事務を経た後、編集人生をスタート。2009年に宝島社へ入社後は「steady.」編集部に配属。2014年から「steady.」編集長を経て、2022年8月から「InRed」編集長に。

 *InRed……好奇心旺盛な30代女性を応援する雑誌として2003年に創刊。コンセプトは「35歳、ヘルシーに! 美しく!」。自由に使えるお金が増え、興味の範囲が広がった30代女性のすぐに役立つ実用雑誌として、ファッションだけでなくライフスタイル全般を網羅している。1・2月新春スペシャル合併号(発売中)の表紙は俳優の吉高由里子さん。特別付録はムーミン・リトルミイのキルティングバッグ、ふわふわファーポーチ、カレンダーの3点セット。3月号は2月7日発売

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