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北川景子:手芸は「瞑想」 週3回、2時間の趣味が自分と向き合う大事な時間に 第2子出産後の復帰作「花のれん」で新たな学びも

 昨年1月に第2子男児を発表し、2児の母になった俳優の北川景子さん。主演する、SPドラマ「テレビ朝日ドラマプレミアム 山崎豊子生誕100年記念 『花のれん』」(テレビ朝日系)が3月8日午後9時から放送される。最近は手芸にハマり、娘のために作ったポシェットなどがXで話題になることも。北川さんに手芸の楽しさや、ドラマについて聞いた。

 ◇娘の入園準備で手芸にハマる

 「趣味で手芸ばかりしていますね。撮影のない時期は子どもが午後8時半ごろには寝るので、9時半ぐらいまでに家の片付けや家事を終わらせて、10時から2時間ぐらい自分の時間があるんです。その時間に週に3日ぐらいやっています」

 きっかけは娘の入園準備。YouTubeで初心者向けの動画を見て、見よう見まねで作ったところ、娘が喜んでくれたという。

 「給食袋とか、指定のサイズで作らなくてはいけないものがあったんです。『やったことないし、どうしよう』という状態だったんですが、やってみたら、それなりに形になって、娘がすごく喜んでくれたんですよね。それで、もうちょっと極めてみたいなと思って。やっぱり作ると上達するので楽しいですし、毎回、娘がすごく喜んでくれるので、やりがいがあります」

 いまでは手芸は「瞑想(めいそう)のよう」だという。

 「作っているときは日々の悩みとか、仕事で気になっていることを全部忘れられて、自分の気持ちが整理され、淘汰(とうた)されていく。すごくすっきりします。自分と向き合ったり、無になったりする大事な時間になりました」

 材料を100円ショップで購入していることも話題に。それについて水を向けるとうれしそうに、こう答えた。

 「100円ショップは、もともと大好きなんです。掃除グッズとか便利グッズとかを見るのが好きだったんですけれど、手芸を始めたら手芸コーナーがあることに気づいて、入り浸っています」

 ◇家族の全面協力で演じられた

 ドラマは北川さんが大ファンという山崎豊子の同名小説が原作。吉本興業の創業者・吉本せいをモデルに、明治から昭和の興行師・河島多加(たか)の生涯を描く。

 昨年1月に第2子を出産後、6月に京都で撮影した。オファーがあった際には「子どもが2人いて京都で撮影なんて、無理だろう」と思ったが、中学生のころに読んで印象に残っている作品だったこと、生誕100年の記念ドラマであること、山崎豊子ファンの両親も「絶対に喜んでくれる」と思ったことなどから「諦められなかった」。

 「京都で撮影をしている間、なんとか子供のことを頼めないかと夫に相談して、両親にも相談をしました。家族に全面的に協力してもらえて演じることができたんです」

 多加は夫に先立たれ、息子を育てながら仕事に励んでいく。子育ても仕事もする多加に共感したり、気づいたりした部分があったという。

 「私もまだまだやれることがある。頑張ろうと思いましたし、やっぱり子育てと仕事の両立ってできないんだなと感じた部分もありました。多加は自分のビジネスがうまくいけばいくほど、息子とうまくコミュニケーションが取れない時期があり、子供にさみしい思いをさせているのかと悩むようなシーンもあります。

 私もこうして仕事をしている間には、おばあちゃんと子供が待っているんだと思うと、これでいいんだろうかと思うこともあります。そういう心情も理解して共感することができ、この役が自分の励みになりました」

 ◇「無理だろう」と考えるクセはやめよう

 多加の生き方から学ぶ部分もあった。

 「多加は周りが無理だと言っても、自分で目標を立てて、目標にどうやったら近づけるかを考えるタイプ。そこがすごいところです。私は目標が現実的なのか、非現実的なのかをすごく考えてしまうタイプ。子どもが生まれたから、連続ドラマの主演は無理だろうと頭で考えて、自分で決めつけて、(可能性を)自分で排除してしまう……なんてことが時折あるんです。

 今回は、上の子が5カ月のとき大変だったという記憶があったので、撮影に行くときも気がかりでした。でも下の子は上の子と性格が違って、おばあちゃんもパパも平気。家族の協力もあって問題はなかったんです。こんなふうに、やってみたら大丈夫ということもあるんだと思ったこともあって、最初から無理だろうと考えてしまうクセはやめようと思いました」

 ドラマでは結婚式での黒の引き振り袖に角隠しなど、数々の着物を着こなす北川さんの姿も見どころ。

 「着物も大好きで、ポスターに使われている小紋も、晩年になってからの渋い色の着物も好きですし、印象に残っている着物がたくさんあります。時代や季節に合ったものをたくさん着ていますので、楽しみにしていただければうれしいです」

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