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8月も後半になりました。最近少し涼しくなりましたが、暑い夏とうまくお付き合いできていますか? 外にいるだけで汗が噴き出してくる。こんな時はシートタイプの拭き取りクレンジングとBBクリームを持ち歩いて、こまめに塗り直す一手間が美肌を保つ秘訣(ひけつ)です。面倒がらず、やったもん勝ちですね!
さて、前回は私の「3キロの壁」についてお話ししましたが、今回は、毎日キレイのスタッフの皆さんと、美容と健康に最適なレストランに来ています。ちょっとお酒もいただきながら、ざっくばらんに座談会をしてみたいと思います。
――それでは、今日は私たち編集とライターの2人が進行しますね。まずここは、三浦理恵子さんが選んでくださった、東京・広尾にある「雲母(きらら)」という炭火焼きのお店です。野菜を炭火で焼いていただくという珍しいスタイルで、前菜(写真1)もとてもおいしかったです。
三浦さん:冷たいお出汁(だし)のトマトですよね。私もトマトが大好きで、すごくおいしかったです。あれを細かく切ってスープパスタに使ってもいいし、そうめんにも合うって言ってました。こちらが店長の奥田浩行さんです。
――せっかくなので、焼き方のコツを聞きましょう。
奥田さん:今並べてるんですけど(写真2)、全部フタをするように蒸し焼き状態にして、その後1回だけひっくり返してあげるといいんです。何度もひっくり返すとうまみが逃げてしまうので、中にたまったうまみの水分を一緒に食べていただくのがおいしいです。白いのは「白ナス」というもので、普通のナスより柔らかくてジューシーでモチモチ感があるんです。
――他にもカゴにたくさんお野菜が入ってますね(写真3)。
奥田さん:葉っぱは明日葉(あしたば)です。東京都内では八丈島料理を出す店などにはありますが、焼いて出すのはウチくらい。ちょっと苦みがあるけど、パリパリに焼くと香ばしくておいしいですよ。
三浦さん:前もいただいたけれど、体にいい味がしますよね。
奥田さん:トマトも焼いてあげるとコクと甘みがすごいです。串に刺したのはキプロス島のハルミチーズというもので、こんがりキツネ色になるまで焼くとおいしいです。キュッキュッとした歯ごたえがあるんですよ。じゃあ、そろそろピーマンいきましょうか?
三浦さん:(ピーマンを食べて)う~ん、甘くてジューシーでおいしい!
奥田さん:今日は最後に鶏肉と冬瓜(とうがん)のお鍋がありますが、その前にお肉とお魚があるので、何にしましょうか?
三浦さん:(ちょっと相談して)じゃあお肉は豚で、お魚はノドグロで。あ、そのズッキーニもすごいジューシーでおいしいですよね(写真4)。なぜか大江戸スカッシュっていう名前なんですけど。
奥田さん:アメリカでは「スカッシュ」ってウリ科を指すらしいです。これで1.2キロありますね。
三浦さん:実は私、もともとはそんなに野菜好きではなかったんです。だから食べやすい酢のものとかおひたし系が多いですね。葉モノは湯がいて冷凍しておくと便利です。生野菜だと量が増してとりにくいものも、火を通すと食べやすくなりますよね。
奥田さん:お野菜にちょっと火を入れると、野菜のポテンシャルが引き出されるんですよ。もちろん生は生のおいしさがありますが、お肉を食べる前にお野菜をいっぱい食べると、胃が疲れない。
三浦さん:なるほど!
――三浦さんはもうすぐお誕生日ですね。ライターの私も30歳で一つの関門があって、40歳は数字的にも大きかったけど、過ぎてみれば、40歳なんてまだまだイケる。三浦さんの42歳はすごくいい年齢だと思います。
三浦さん:そう言っていただけると、いい年になりそうです。
マネジャー:私はいろんなきっかけがあって、理恵子さんにも出会えたんですけど、40歳でそれまでの仕事を辞めるのは一大決心でしたね。
三浦さん:すごいね。その時期に新しい試みをしようとするのって勇気がいりますよね。
マネジャー:とにかく一回リセットしようと思って。
――ライターですが、私も40歳の時に一度仕事を辞めて、ちょっとだけ考える時間を作って、それまでモヤモヤしていたいろんな思いを一回リセットして、2年後くらいに仕事に復帰しました。
三浦さん:40代になって意志も出て、新しい選択が無理なくできる年齢かなっていうのはすごく感じます。
マネジャー:理恵子さんは、昔は昔ですてきで可愛らしいけれど、今は大人の女性としてキラキラしてますよね。いろんな方から、いい年の取り方をしてるねって言われるんですよ。
三浦さん:そう言ってもらえるようにならなきゃとは思っています! うれしい話です! 大人になると学びたいことがたくさん出てきて、それをこの連載でやらせてもらってるのが、すごくラッキーで幸せなことだと思いますね。だから、ちょっとずつでもインパクトを与えたいし、誰かの気持ちを動かすきっかけになれたらなって。これからもっと仕掛けていきたいです。
――三浦さんは自然体だから、肩肘張らず、いろんなことをやっていけるのがいいですね。
三浦さん:ウソをつきたくないですからね。前回、太ったっていう内容で書いたけど、人間だもん、しょうがないよねって。たった3キロ?っていう意見もあると思うけれど、私は食べないで3キロやせようと思ってるわけじゃない。それって不健康だし、そんなことを皆にやってほしいわけじゃない。ちゃんと食べながら、健康的に自分の理想に近づいていくのが一番いいと思うから、それをどこまで伝えられたか……と思うんですけど。
――最近はモデルさんでもやせすぎがよくないと言われてますからね。
三浦さん:若い人には、すごくやせている人もいるけれど、ただやせるより、引き締めていく方が絶対いいですよね。前回も言ったけれど、何キロっていう数字ではなく、見た目で自分の理想を作っていこうよって。
――以前ジムに通っていたとき、逆に体重を増やせと言われたことがあるんですよ。筋肉が少ないから、筋肉をつけなさいと。筋肉は重いから体重は増えるけれど、見た目は引き締まるんですよ。残念ながら途中で挫折しましたが(笑い)。
三浦さん:健康的であるって、ちゃんとバランスの取れた食生活をしてこそですよね。人間だから暴飲暴食することもあるけど、それ込みで、気をつけよう!でいいんですよ。毎日必ずこうしなきゃいけないって思うとストレスになっちゃうから。じゃあ今日は炭水化物は減らそうとか、歩こうとか、そういう意識が大事だと思う。食べないでやせるのは絶対ダメですよ。
――三浦さん、ズッキーニの「大江戸スカッシュ」が焼けましたよ。じっくり焼いたのでジューシーさがすごいって奥田さんが言ってました。
三浦さん:うん、みずみずしさがすごいですね!
――話は変わりますが、この間、何年かぶりで鏡で背中を見たら、これ自分の背中?って、ちょっとビックリするくらい衰えが……。
三浦さん:分かった! 連載をもっと面白くするために、ひと肌脱いで皆の背中を見せましょう! 使用前、使用後で(笑い)。「放っておいたら大変なことになります」っていうタイトルを付けたポスターのように……これは冗談ですが……(笑い)。
自分の生活スタイルにあったルール作りは大事! ジムに通わなくても、何か楽しいと思うことをやりながらの「ながらダイエット」。例えばおいしいコーヒーを買うために、普段はエレベーターを使うところを、階段を使ったり、歩いて行くとか、自分のルールを作れることがキレイへの一歩になるんですよね。難しく考えずに、やったもん勝ちです!
――編集の私は、とりあえず自転車をやめて駅まで歩くことにしました。
三浦さん:それ大事です。何分ぐらい歩くんですか?
――5、6分ですけど……(笑い)。でも、天気がいい日は15分くらい歩いて、遠くの大きな駅まで行きます。
三浦さん:運動したあとって、脚に乳酸がたまって、むくむ要因にもなるので、終わったあとに寝転がって、両足を天井に向けてブラブラブラ~って振るんですよ。それで乳酸を下げて、尿と一緒に出しちゃう。今日はずいぶん歩いたな、疲れたなっていう時は、寝る前に脚を上げて5分くらいブルブル~って。
――それやると腹筋も鍛えられそうですね!
奥田さん:皆さん、デザートですが、焼きバナナ(写真5)に冷たいアイスを添えてお出しします。
三浦さん:この間もいただいたんですけど、ちょっとおいもみたいな感じで、甘いものが苦手な私でもおいしかったです。
――ハルミチーズもムキュムキュでおいしかったです。明日葉もカリカリで。
三浦さん:この間お世話になった日本料理の先生もいい方でしたね。この連載に出てくださる皆さんは、本当にいい方ばかりで恵まれてます。このお仕事をしていてラッキーということですね。みなさん面白いし、毎回ゆったりと時間が流れるんですよ。笑いながら、すごくタメになる。
――このお肉もおいしいです。おいしいものを食べると幸せですね。
三浦さん:毎日キレイでは私は一人の40代の女性として話しています。この連載は自分を出せる場所だから、すごく居心地がいいです。ポジティブにいろんなことに挑戦できるし。年齢的にも人によって体調の変化があったり、大きく違いがあると思うんですが、そんな話を、例えば自分の身近な親友と「最近、何か変化あった?」みたいな話をする感じで。女性の変化をリアルにお話ししていく場所にしたい。
今、自分の弱いところを見せるのも気持ちがいいことだと実感しています。例えば、ダイエットがうまくいかなくても、ここはウソなく話していく場所。読んでくださる皆さんとそういう信頼関係をコツコツ積み重ねていって、40代になるとこうなるんだ、だったら今から努力しようとか、一つの参考になれたらうれしい。いろんな体の変化もありつつ、一生青春でいかないとね。
――一生青春、いいですね。何か始めたくなりますね。
三浦さん:始めましょう!! 小さいことでも、続けることで自分に返ってきますもの。
奥田さん:ノドグロが焼けました。ノドグロって、本名は赤むつって言います。でも実はスズキの仲間です。深海魚で漁獲量が少ないのと、成長が遅いから希少価値があるんです。
――ノドグロ、おいしいです!
三浦さん:ホント、おいしいですね。冬瓜と鶏肉のスープもすごくおいしい。お酒を飲んでると水分が不足するので、ちょうどいいですよ。
奥田さん:最後はスープをキンキンに冷やして、くずきりとすだちを入れたシメを(写真6)。
――野菜をたくさんいただいて、体がキレイになった気がします。調子に乗って夜中のラーメン行けるパターンですね(笑い)。
三浦さん:たまにはいいと思います(笑い)。あまりガマンするとストレスになるし。ガマンも節制も必要ではあるけれど、この年齢の等身大でいたいし、でもすてきだねーっていう、そういう人でいたいですね。
心も体もキレイになって、毎日キラキラしましょう! できることは今からスタートですよ!